1985年からホームファーニシング商品を発表している「エトロ(ETRO)」。今年はミラノサローネ初日に合わせて、ホームコレクションを扱う「エトロホーム(ETRO HOME)」初の旗艦店をインテリア、キッチンメーカーのショールームが軒を連ねるポンタッチョ通り(Via Pontaccio ang. Vicolo Fiori)にオープン。同時にエトロ初となる家具のカプセルコレクションも発表した。
3フロアからなる旗艦店の広さは440平方メートル。19世紀の邸宅であった建物のもつ佇まいを生かしながら、エトロが考える現代の住空間を家具、インテリアアクセサリー、ファブリックを通して提案していく。
エトロの中核をなす色彩豊かなファブリックは、ホームコレクションでも健在。ブランドのアイコンであるペイズリー模様のファブリックを張り地にしたソファやベッドスプレッドが登場。表面的な色彩に目を奪われてしまうかもしれないが、ソファに関しては内部の木枠フレーム、クッション、ウェービングベルトといった緩衝材もすべてミラノ郊外にある自社工場で生産しているという。クッションのスプリングは、あまりに柔らかいと張り地のファブリックがすぐに伸びてしまうため、あえて硬めにしてあるとのこと。
今年初めて登場したコンソールテーブル、サイドテーブルの家具も自社生産。家具の生産を外注することなく、自らの工場で生産するファッションブランドが増えている印象を受けた。