女優のダニエル・ダリュー（Danielle Darrieux）は1917年5月1日生まれ。フランス・ボルドー出身。

14歳の時に映画『ル・バル』の主役としてデビュー。36年の『うたかたの恋』でヒロイン・マリーを演じ、一躍有名になる。第2次世界大戦中は批判されながらも演劇活動を続け、戦後は『輪舞』（50年）、『赤と黒』（54年）などの文芸作品で人気を博した。

60年代は歌手としてコンサート活動を行い、70年以降はにはミュージカルをメインに出演。62年にはレジオンドヌール勲章を、85年にはセザール賞で名誉賞を受賞した。また、フランソワ・オゾン監督の『8人の女たち』（2002年）では、カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・べアールらと共にベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した。現在まで110以上の映画に出演している。

私生活では、35年に映画監督のアンリ・ドコワンと結婚し離婚、42年に外交官のポルフィリオ・ルビロサと結婚するも離婚、48年に脚本家のジョルジュ・ミトキシデスと結婚し、彼の亡くなる91年まで連れ添った。