景観を変貌させる大規模なプロジェクトで有名なニューヨーク在住のアーティスト、クリストとジャンヌ=クロードの作品「アンブレラ」のドキュメンテーション展が、茨城県の水戸芸術館にて12月4日まで開催されている。
クリストとジャンヌ=クロードによる「アンブレラ」は、1991年秋にアメリカ・カリフォルニア州南部と茨城県北部で実施された“一時的なアート作品”。カリフォルニアの丘陵地帯に1,760本の黄色の傘を、茨城県の水田地帯に1,340本の青色の傘を同時に配置した壮大な作品で、18日間の会期中に日本で50万人、アメリカで200万人が鑑賞した。
同展では、クリストによるドローイングやコラージュ作品、写真、傘本体の他、実際に使用された資材、スケールモデルなどが展示され、1991年の「アンブレラ」を振り返る。また、同展と同時期に「アンブレラ」の日本側舞台となった常陸太田市、日立市、旧里美村を含む茨城県北6市町で茨城県初の国際芸術祭が開催中。国内外の優れたアーティストが県北地域の歴史や文化、食、伝統工芸といった創造的な地域資源と出会うことで誕生した約100の作品やプロジェクトが楽しめる。
【展覧会情報】
「クリストとジャンヌ=クロード アンブレラ 日本=アメリカ合衆国1984-91」
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8
会期:10月1日~12月4日
時間:9:30~18:00
休館日:月曜日
入場料:一般800円、団体(20名以上)600円
中学生以下・65歳以上・障害者手帳を持つ方と付き添いの方1名は無料
【芸術祭情報】
「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」
開催地:日立市、高萩市、北茨城市、常陸太田市、常陸大宮市、大子町
会期:9月17日~11月20日