幼少期、誰もが“ごっこ遊び”に一度は夢中になったはず。その遊びを、更に楽しいものにしよう！　と真剣に取り組んだアーティストがいる。スウェーデン出身、ニューヨーク在住のデザイナー、モンス・スワンバーグ（Mans Swanberg）は「Famous OTO」というおもちゃ会社を立ち上げ、長い時間をかけ、このアイデアを形にした。リリースしたプロダクトは「OTO」と名付けられた、ダンボール製のおもちゃのフードトラックだ。

ダンボール製と聞くと安っぽいと思うかもしれないが、「Famous OTO」はとことんこだわり抜き、高品質なものをリリースしている。最初のリリースはアメリカの町中ならどこでも見かけることのできる、アイスクリーム販売のトラック。実際に乗り込むことができ、運転手の気分を味わえる。ダンボール製ではあるが耐久性は十分で、子供が遊ぶことを配慮し有害物質は一切使用されていない。

特筆すべき点は、ポップでワクワクするイラストレーションが全面に施されている点だ。モンスは「絵本のように目一杯に描かれているものにしたかったんだ。ディテールに手抜きはしたくなかった」と語っている。また、「Famous OTO」のサイトにアクセスして自分だけのオリジナルナンバープレートをデザイン、プリントアウトしトラックに取り付けてカスタマイズができる、遊び心のある仕掛けも用意されている。アイデア自体はシンプルなものであったが、実際に形にするまでには製作や素材について、また玩具安全規制についてなど学習をしなければならないことが多かったよう。しかし、彼自身とチームの根気強い努力により、リリースまでたどり着いた。

価格は一台59ドル、アイスクリームトラックのほかにタコス売りのトラックも用意されている。そして猫好きには朗報。現在は小型の猫用のトラックもラインナップに追加されており、オフィシャルウェブサイトを覗くとユーザーの愛猫が実際に乗り込んでいる写真が確認できる。この先も様々なバリエーションがリリースされる予定とのことだ。

※本記事は (引用元: http://famousoto.com/)に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。