ラグジュアリーマーケットの不調と、コレクションシーズン数の増加からか、有名ブランドのデザイナー辞任、ブランド休止のニュースが相次いでいる。
マッシモ・ジョルジェッティ(Massimo Giorgetti)がエミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」のクリエイティブ・ディレクターを2018年リゾートコレクションを最後に辞任する。2015年4月に就任して、マッシモが手掛けたコレクションは5シーズン。今後は自身のブランド、エムエスジーエム(MSGM)に専念する。
一方、自身のブランド、フード・バイ・エアー(HOOD BY AIR)を休止すると発表したのはショーン・オリバー(Shayne Oliver)。2014年にLVMHの新人デザイナープライズの特別賞を受賞し、NYを拠点にラグジュアリーストリートを牽引した同ブランドだが、今後ショーンは9月に発表を予定しているヘルムート・ラング(HELMUT LANG)のスペシャルプロジェクトに専念する。共同経営者のレイラ・ウエインラブ(Leilah Weinraub)も、今後は映像のクリエイティブに専念。すでに映像監督として、“SHAKEDOWN.”と題したフィルムプロジェクトの制作に入っており、5月にはホイットニー美術館で開催されるホイットニー・ビエンナーレに出展が決定し、それぞれの個人の活動を優先するためで、近い将来に、ブランド活動の再開を予定しているという。
Text: 野田達哉