テディベアアーティストの高橋ヒロは1962年9月1日生まれ。本名は高橋浩。東京出身。

学生時代はロードレース部に所属しており、インターハイおよびインターカレッジで2位に入賞するなどの活躍をしていた。日本大学を卒業した後、88年に高橋ミチ（旧姓は吉村美千代）と結婚。ハネムーンで訪れたウィーンでテディベアと出合う。

91年、結婚3周年を記念して自作のベアをミチにプレゼントしたのをきっかけに、夫婦はテディベアを作り始め、「フェアリー チャックル（Fairy Chuckle）」として活動を開始。装飾品に至るまでのすべてを手縫いにこだわり、半返し縫いで仕上げた高橋の作品は世界中で高く評価された。93年にはアメリカのテディベアアーティストコンペティションで3位を獲得。同年にイギリスのアイアンブリッジ・トーイミュージアムに、日本人としては初めて作品が展示された。

その後も、ヒロは数々のコンテストにベアを出品し続け、01年には横浜人形の家で初の個展を開催。03年には「はこだて西波止場美術館テディベアアート高橋ミチ＆ヒロの世界」を開館し、日本を代表するテディベアアーティストとして知られるようになる。

また、近年では地球環境保護のメッセージ性を持つ作品も手掛けており、リアルスティックなボーラベアやグリズリーベアを次々と製作。NPO日本テディベア協会などを介して、テディベアを通じた慈善活動を行っている。