画家・バルテュス(Balthus)の死後日本で初となる回顧展が東京都美術館(4月19日から6月22日)と京都市美術館(7月5日から9月7日)で開催される。それに合わせ、シューズデザイナーのクリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)が特別にデザインしたサンダルが20足限定で登場する。
バルテュスが晩年を過ごしたスイスの地「ロシニエール(Rossiniere)」と同じ名前が付けられたこのシューズは、バルテュス夫妻の友人でもあるルブタンが、節子夫人から「生前バルテュスに贈ったスリッパの再現ができないか」と相談されたのがきっかけで誕生した。
36、37、38の3サイズ展開で、価格は26万5,000円。東京都美術館と京都市美術館のバルテュス展ショップで会期中に販売される。クリスチャン ルブタンのブティックでの取り扱いはない。
独特な具象絵画の世界を築き上げたパリの画家であるバルテュスの思い出についてルブタンは次のように語る。「私にとってバルテュスは計り知れないほどの審美家だった。彼のそれは並外れており、とても稀少だと言えるし、何よりも彼のことを考えるとそれを寂しく感じる」