連載【From cities 世界の都市に憧れて】では、パリ、ミラノ、NY etc...世界の都市の街のこと、注目アドレスやリアルなシティスナップなど、現地からの最旬情報をお届け! 近い未来、また気兼ねなく海外へ行き来できるようになったら行ってみたい、暫くは、そんな気持ちも込めてお送りしていきます。
第22回目は、本連載の第19回にて掲載した「理想の暮らしを考えるアイデア。ミラノ在住インテリア・プロダクトデザイナー・伊藤節さんと伊藤志信さんの家《前編》」に続く《後編》です。
ミラノで暮らす日本人インテリア・プロダクトデザイナー・伊藤節さんと伊藤志信さんの素敵な家にフォーカス。2年前にリフォームされた夫妻のご自宅をレポートします。随所に登場する彼らが手掛けた家具も必見。早速チェックして。
リフォームとインテリアコーディネートで理想的な生活空間に。
インテリア・プロダクトデザイナー、伊藤節さんと伊藤志信さんが暮らす家
「テラスはミラノという大都市に住む上で、自然に触れられる大事なスペース。二人とも緑が好きなので、緑で囲まれたテラスに。植物プランターの空間には、自身でデザインした線材の彫刻を置いています。テラスの面積は、100㎡以上。テラスと室内を隔てている扉を開放すると、屋外と屋内(キッチン部分)をフラットに繋ぐことができます」(インテリア・プロダクトデザイナー 伊藤節さん、伊藤志信さん)
■Terrace
テラスにあるアウトドアファニチャーは、伊藤さん夫妻がデザインしたもの。これらの家具は、天気によって配置を変えて楽しむという。
テラスの素敵なプランター。愛猫も一緒にスナップ。
キッチンスペースは、テラスの扉を開放するとフラットに繋がる間取りに。キッチンで調理した料理をテラスのテーブルに運び、パスタとワインで昼食を楽しむこともしばしばあるのだそう。
■Stair Space
テラスに続いて紹介するのは、階段の踊り場。オリジナルは、1950年代のミラノの4階層マンションで、階段のリンギエラ(手摺)は当時のものを採用。照明代わりにバックライトつきの絵画が飾られている。同スペースに設置された彫刻的なコートハンガーも印象的。
■Living Room
こちらは、天井高4m超のリビング。家全体に採用されているロールカーテンの生地は、伊藤さん夫妻がデザインし、コモの繊維会社が織ったファブリック。常に室内の空気が回るように、天井のストラクチャーには、シーリングファンが設置されている。天井はスカイライト仕様になっており、部屋は常に明るく、気持ちが良い。
■Dining corner
ダイニングの一角には、サボテンとシダーウッドを使った愛猫の彫刻作品が。このアートピースも伊藤さん夫妻の作品なのだそう。
前後編で2記事にわたって展開した“伊藤節さんと伊藤志信さんのご自宅レポート”、いかがでしたか?
インテリア・プロダクトデザイナーならではのこだわりが詰まった家とその室内スタイリング。ぜひ、マイホームや部屋作りの参考にしてみてくださいね。
■デザイナー:伊藤節・伊藤志信
建築、インテリア、スペースからプロダクト、パッケージデザインまで多岐にわたるデザインを総合的に行っているデザイナー。1997年ミラノにデザイン事務所を設立し、世界各国のクライアントに対する幅広いデザイン開発、デザインコンサルタント業務に携わる。世界中で展示会、講演会を行い、東大先端研をはじめイタリアと日本の数多くの大学でも教育、研究活動を行っている。
URL:studioito.com
建築、インテリア、スペースからプロダクト、パッケージデザインまで多岐にわたるデザインを総合的に行っているデザイナー。1997年ミラノにデザイン事務所を設立し、世界各国のクライアントに対する幅広いデザイン開発、デザインコンサルタント業務に携わる。世界中で展示会、講演会を行い、東大先端研をはじめイタリアと日本の数多くの大学でも教育、研究活動を行っている。
URL:studioito.com
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