森村泰昌がアーティスティック・ディレクターを務める現代アートの国際展、「ヨコハマトリエンナーレ2014」の会期が決定した。来年8月1日から11月3日まで開催される。主会場は横浜美術館と新港ピア。
5月21日の記者会見では、タイトルとコンセプトも同時に発表された。タイトルは「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」。これは本を読むことも持つことも禁じられた世界を描いたレイ・ブラッドベリのSF小説『華氏451度』になぞらえたもの。コンセプトも同書のテーマである"忘却"とした。参加アーティストの選定はこれから行われる。
横浜トリエンナーレは、3年に1度、横浜市で開催。2001年に第1回展が開催され、2014年で第5回となる。国際的に活躍する現代アーティストの作品を展示する他、新進のアーティストも積極的に紹介してきたことでも知られ、2011年に開催された前回は77組が参加。総入場者数は約33万人に上った。
森村は1951年、大阪生まれ。京都市立芸術大学美術学部を卒業、専攻科修了。1985年にゴッホの自画像に扮したセルフポートレイト写真を発表して以来、一貫して「自画像的作品」をテーマに、美術史上の名画や往年の映画女優、20世紀の偉人達などに扮した写真や映像作品を作り続けている。
【イベント情報】
ヨコハマトリエンナーレ2014
「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」
主会場:横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3-4-1)、新港ピア(横浜市中区新港2-5)
会期:2014年8月1日から11月3日