「ニッポニスタ」の三越伊勢丹女性バイヤーが稲田大臣を訪問

2014.01.22

2月6日から米ニューヨークポップアップイベント「ニッポニスタ」をスタートする三越伊勢丹HDプロジェクトメンバーが、同社の大西洋社長らと共に稲田朋美・国務大臣クールジャパン戦略相を1月22日に訪問した。

イベントは経済産業省による平成25年度クールジャパン戦略推進事業に採択されたもので2月6日から13日の1週間にわたり、日ファッションアート、食、リビングの商品や技術を発信するポップアップストア(47 GREENE STREET NEW YORK CITY, NY)を出店。同プロジェクトを企画運営する女性バイヤー8名が中心となり、事前のプレゼンテーションとして稲田担当相を訪問したもので、食品、美術、婦人服、婦人雑貨、紳士服、リビングの担当バイヤーがそれぞれ、今回NYで提案するブランドアイテムを紹介した。

「単に日本の伝統だけではなく、その文化や技術をどう現代社会に活かし、海外に伝えるかいうテーマは非常に重要。守っているだけでは枯渇するだけなので、次につながる様々な切り口を若い女性の感性で切り開いて欲しい」と出迎えた稲田大臣。

三越伊勢丹は2011年度より「我々自身が日本の良いものを、文化や技術とともにその背景を勉強してお客様に伝える」(大西社長)ことを目的に「ジャパンセンシズ(JAPAN SENSES)」キャンペーンを基幹3店舗で展開。同キャンペーンの売り上げは開催期間中の店舗の売り上げの約20%を占めるまでに成長している。「あおもり藍」と日本デザイナーコラボレーション作品や、永井酒造がワイン文化に基づいて開発した日本酒の新提案など、今年4月に開催される同キャンペーンの主要アイテムも、今回ニューヨーク先行販売が予定されている。

「入社時から日本と世界の架け橋ができるような仕事をしたい、という目的が叶って、身が引き締まっている」(美術担当)、「日本代表としての成果を出せるように」(食品担当)、「日本の職人の地位向上を」(雑貨担当)、「日本の伝統技術の革新へという思いの強い作り手と一緒に世界へ」(リビング担当)など、各担当バイヤーの思いを受け止めた稲田大臣は、「日本人が見て良いと思うものと、海外から見て良いと思うものには当然違いがあり、日本の“クール”にも幾つもの顔がある。今後はそのクールジャパン自体をデザインするということも考えていかなければならない。今回、若い女性バイヤーのプレゼンテーションに接して、女性特有の“突き抜ける思い”を感じた。日本の女性を代表して世界に発信してきてほしい」とエールを送った。
編集部
  • 稲田朋美・国務大臣クールジャパン戦略相(手前)と大西洋・伊勢丹三越HD代表取締役社長(右端)とニッポニスタ担当の伊勢丹三越百貨店の女性バイヤー
  • プレゼンテーションを行う女性バイヤーの話を聞く稲田大臣
  • プレゼンテーション風景
ページトップへ