パナソニック、ミラノサローネでトラフと“呼吸する家”披露

2014.02.15

パナソニックは、4月7日から13日までイタリアミラノで開催される世界最大級のデザイン市「ミラノサローネ 2014」に今年も参加する。

同社は、日本の住宅建材・設備や電設資材分野でのリーディングカンパニーである強みを生かし、先進的デザインや次世代の暮らしのあり方を提案する活動として、2008年から毎年ミラノサローネで空間プレゼンテーションを行ってきた。

7回目となる今回は、「SLIDING NATURE」をコンセプトに、ふすまや障子など日本古来より活用されてきた「引き戸」、そしてLED照明を用いて住環境と自然が呼応する空間を提案する。 会場展示の構成を手掛けるのは、建築インスタレーションインテリアなど幅広い分野で活躍するトラフ建築設計事務所。

展示では、省エネ家電製品や太陽光発電パネルなどの住宅設備機を活用した「アクティブ」エネルギーマネジメントと、住宅の躯体(構造体)や断熱材などを活用して、自然の恵みを効率的にコントロールする「パッシブ」エネルギーマネジメントのコンセプトを採用。家型のオブジェクトの壁面は引き戸で構成され、戸を開放すればその空間が周囲の環境に同化する。また、ゆっくりと横断する引き戸の動きに呼応して、オブジェクトの天井、周囲のLED電球、回廊のライティングがゆっくり明滅。表情を刻々と変える、この“呼吸する家”は、最新の技術と日本古来の住文化(知恵)を融合させた自然と共生する新たな空間価値の表現でもある。

また、隣接会場では、ビジネスユーザー向けにキッチン部材などに関する展示も行う。
原田@HEW
  • ミラノサローネ 2014でのパナソニックのインスタレーションイメージ
  • ミラノサローネ 2014でのパナソニックのインスタレーションイメージ
  • 株式会社トラフ建築設計事務所の鈴野浩一氏(右)と禿真哉氏(左)
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