「タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)渋谷明治通り本店」(東京都渋谷区神宮前6-25-10)と、本店の建築設計を担当したスキーマ建築計画の長坂常は、一般社団法人日本商環境デザイン協会(JCD)主催の「JCDデザインアワード2013」のショップ空間カテゴリーで金賞を受賞した。
同店は、クリエーティブディレクターの菊地武夫がコンセプト作りから手掛けた。高さ13m、幅28m、奥行き7mの地上3階建ての路面店で、明治通りに面した四つのエントランス、ランダムに構成された什器、レジカウンターを設置せず自由に回遊できる店内が特徴的。来訪客がゆっくり過ごせるよう、中庭や店の内外にソファやベンチを多数設置されている。2階には菊地のアトリエを設け、アートエキシビションなどを行っている。3階には飲食が入居。
JCDデザインアワードは、商環境を中心とする空間デザインの顕彰を目的に1974年より開催。2006年からは公募対象を海外にも拡大し、今年度は1次審査で119作品を選出。その後の公開2次審査で、東急プラザ表参道原宿が大賞、埼玉県熊谷市の複合商業施設「ニューランド(NEWLAND)」など9点が金賞、長坂常が設計を手掛けたキャンディショップ「パパブブレ(papabubble)大丸東京店」、モーメント設計の「バオバオイッセイミヤケ(BAO BAO ISSEY MIYAKE)新宿店」など18点が銀賞を受賞した。贈賞式は10月下旬に開催予定。