ウエディングフォトグラファー・小山田悦が、「フォトジェニック」をテーマにセレクトしたブライダルアイテムを紹介するフェア「花嫁の支度部屋」が伊勢丹新宿店本館6階ステーショナリーで開催されている。3月4日まで。
フェアでは、花嫁や結婚式に必要なものを始め、ゲストドレスや贈り物、普段の暮らしに使えるアイテムを、作家によるブランドを中心に紹介。現在もフィルムで撮影を行っている小山田自身が好きという、古き良き時代のフランスのシネマ女優のエッセンスが感じられるラインアップとなっている。
ドレスは、「シネマウェディング」をテーマに古い映画の1シーンからインスパイアされた「クラシーク クローク(classique cloque)」のシンプルなシルクドレスや、フランスの田舎町のガーデンパーティーをイメージした「テテ(tete)」のドレスなど、クラシカルなデザインを提案。店主が世界中を旅してセレクトしたビンテージドレスや、縫製から裁断まで、一つひとつ手作りされた1点ものなど、自分らしさを表現したい大人の女性に向けたドレスやアクセサリーがそろう。
また、イラストレーターとデザイナーの夫婦ユニット「ハレトケ(HARETOKE)」によるペーパーアイテムや、創業大正13年の老舗印鑑店「ゴービー(gobe)」の手作りスタンプ、洋書や映画に出てくるような「マリー・ガトー(Marie gateau)」の可愛いウエディング菓子の他、アロマやキャンドル、紅茶など、普段の暮らしにも取り入れられるギフトや小物が紹介されている。
「結婚式の撮影をしていると、『自分達らしい結婚式ができなかった』という声をよく聞きました。それは、結婚が決まった時、多くの人がまずは会場を選び、そこで提携されているドレスや写真を選んでいるからだと思います。その行程を逆にしたら、もっと自分らしいウエディングができるのではないか、と気づいたのがこのプロジェクトの始まりです」と小山田氏は説明。
また、「ウエディングの写真は、撮影する空間だけでなく、ドレスやリング、ブーケなど、あらゆるアイテムのことを理解しないといけない。私は写真家なので、フォトジェニックという切り口で、物語のあるアイテムを提案しています。ドレス選びだけでなく、小さなリングやアクセサリーも写真映えするか、しないかを基準にセレクトすると意外な発見がある。せっかく選んだリングも、レンタルのリングピローの上に置いてはもったいないですね」と続ける。会場の照明や広さなど、結婚式のすべてを知り尽くしたウエディングフォトグラファーならではの提案を見せる。
フェア会期中は、店頭で実際に小山田のアドバイスを聞くことができる。また、参加ブランドによるワークショップも多数開催。2月26・28日(各日11時、15時)には、「芦屋・額装家向井理依子のフランス額装ワークショップ」(参加費7,350円)、3月1日(11時から14時、16時から19時)には、「東京・スールネ(sous le nez)ルームミストLABO」(2,625円)、3月2日(11時、13時、15時)には、「芦屋・マチネ(Matinee)の花嫁修業、旦那さまにおいしいと言われる紅茶を淹れるために」(2,100円)が開催される(いずれも要予約)。