『装苑』や『ファッション通信』など様々な雑誌に寄稿しているファッションジャーナリスト・清水友顕の著作第2弾『パリのヴィンテージファッション散歩 ファッショニスタによるとっておきパリガイド』(コスミック出版/1,890円)が上梓された。
パリのビンテージショップガイド34軒、ビンテージファッションを楽しむ人々の街角スナップ18名、ビンテージマニアのパリジェンヌ3名のお宅訪問、ビンテージリメイク4点、そしてビンテージを眺めることのできる美術館5館、というビンテージ尽くしの5章構成。
ビンテージ好きな人にはもちろん、ビンテージ初心者が読んでも、フランスの多面的な文化を感じることができる内容。
著者によると、本の表紙の写真は6回ほど撮り直して完成したこだわりの1枚で、1930から60年代のブローチ、某ビッグメゾンのスカーフやシルクシャツ、20世紀初頭のバッグ、1920年代のバッグやウランガラスのネックレスが使用されているという。「シャネル(CHANEL)」のアトリエ「グリポワ」作のブローチや、「カルヴェン(CARVEN)」の鳥のブローチも登場している。表紙の中央の大きな花は、シノワズリー(中国趣味)の影響があるショールの一部だとか。
清水友顕は1970年クウェート生まれ。大学卒業後渡仏し、ステュディオ・ベルソーにてファッションを学び、「ランバン(LANVIN)」や「ケンゾー(KENZO)」での実習を経てジャーナリストに。自身のブログ『友くんのパリ蚤の市散歩』でもビンテージアイテムを多数紹介している他、年に数回、東京・大阪・九州で「蚤の市展」を開催。著書に『パリ蚤の市散歩~とっておきガイド&リメイク・リペア術』(コスミック出版)がある。