東京・麻布のカイカイキキギャラリーにて、日本のマンガやSF的世界観を背景にしたエロティシズム漂う作風で知られるアーティスト、タカノ綾の個展「すべてが至福の海にとけますように」が開催される。3月6日から4月2日まで。
日本での個展開催は8年ぶり。近年タカノは、ドイツやオランダなど海外で個展を開催してきた。個展タイトルには、「世界を俯瞰したときに、『残酷なもの』も『素晴らしきもの』も至福の中に溶け込むように」との願いが込められており、3.11 の東日本大震災をテーマにした6mの大作を始め、フラワーアーティストの東信とのコラボレーションにより制作された、植物と人間との関係性を見つめ直す作品 “森”などデビューから20年近くを経て成熟を遂げた作品群が展示される。
3月7日と29日には文化人類学者の辻信一、雑誌『ムー』編集長の三上丈晴、詩人・雪舟えまらを迎えたトークショーが開催される。さらに、新作を含む約40点の作品群や、美術評論家・松井みどりとの対談が収録された作品集『すべてが至福の海にとけますように』(予価3,500円)も発売される。
タカノ綾は1976年埼玉県生まれ。2000年に多摩美術大学芸術学部卒業し、パリ、ロサンゼルス、NY、バルセロナなど世界各地で個展を開催。滝沢直己が手掛けていた頃のイッセイミヤケ04-05AWコレクションでコラボレーションアイテムを発表している。
【イベント情報】
「すべてが至福の海にとけますように」
会場:Kaikai Kiki Gallery
住所:東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1
会期:3月6日から4月2日
時間:11:00から19:00 ※初日18:00よりオープニングレセプションを開催
休廊日:日・月曜日、祝日