ファッションデザイナーのユベール・ド・ジバンシィ(Hubert de Givenchy)は1927年2月21日生まれ。フランス・パリ出身。
37年のパリ万博で、衣装の展示を見たのをきっかけにデザイナーを志す。17歳の時ジャック・ファットのメゾンに入り、その後ロベール・ピゲやルシアン・ルロンのもとで働く。52年に自身のブランド「ジバンシィ(GIVENCHY)」を設立。「モードの神童」と称され、貴族的な洗練性にカジュアルとシックを融合させた斬新なデザインは、グレース王妃やジャクリーン・ケネディらに愛された。
54年にオードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)主演の映画『麗しのサブリナ』の衣装を担当。これがきっかけでオードリーは同ブランドのミューズとなり、『おしゃれ泥棒』『ティファニーで朝食を』『シャレード』などでも衣装を提供した。62年に香水ラインを、73年にはメンズウエアラインを発表し、これらの功績が認められ、78年にデ・ドール賞を受賞した。
95年、後任デザイナーにジョン・ガリアーノを指名して引退。ブランドはアレキサンダー・マックイーンやジュリアン・マクドナルドらに引き継がれ、現在はリカルド・ティッシがクリエーティブディレクターを務めている。