ベルナベ・アルディ(Barnabe Hardy)によるカルヴェン(CARVEN)が6月22日、ヴォージュ広場に面したマレ地区のギャラリー、ニッキー・ディアナ・マルカールを会場に17SSメンズコレクションのショーを披露。
ショーといっても、バレエダンサー達がランウェイ中央に設置されたモノクロのゴムバンドを使いながらダイナミックなダンスを披露するというパフォーマンスショーだった。
“空を見上げ、空から地球を眺める”というイメージから、気球や鳥の羽、風船のイメージを引き出し、旅からの着想で南米の色合いとモチーフが使用されている。地図を作る過程からインスパイアされたという等高線モチーフも印象的。ファインゲージニットにプリントされた羽のモチーフは、南米のインディアンの羽飾りとリンクし、それぞれが絶妙に繋がりを持たせている。
グラフィカルなピクセルシリーズも引き続き登場し、今後ブランドのアイコンに位置付けるという。チェックのシアサッカー素材のリバーシブルジャケットや、フロッキー加工を施したネオンカラーブルゾン、ナイロン製パラシュート素材のコート、バンダナモチーフをグラフィカルにアレンジしたプリントシャツなど、そのどれもが軽やかで、身体を締め付けないゆったりしたシルエット。激しい動きにも対応するスポーティーなアイテムで構成している。
カジュアルでリアルだが、ベルナベ・アルディらしいグラフィカルでアーティーな側面も讃えるコレクションとなった。