伊勢丹新宿店が9月2日から7日まで、百貨店での全面展開は初となるクラフトビールのフェア「Feel The Craft Beer~伊勢丹クラフトビールフェア~」を、本館6階催物場で開催している。
同イベントでは日替わりを含め、107種類ものアイテムをラインアップ。航空券を模したチケットと交換制で飲めるシステムとなっており、日本各地を旅しながらビールを味わうような感覚が体現できる。三越伊勢丹限定醸造「オンリー・エムアイ(ONLY MI)」の「あきたこまち玄米のビール」を筆頭に生樽も用意され、クラフトビールファンのみならずとも足を運びたくなる贅沢なイベントだ。
立食形式のイートインスペースもあり、「矢場とん」のロースとんかつや「ピッツェリア アミーチ(PIZZERIA AMICI)」のイタリア風モツバーガー、「肉の上杉」が各日50セット限定で提供する米沢牛プレートなど、ビールに合うフードメニューも多く揃えている。
また今回特別に、英国「ブリュードッグ(BrewDog)」のアジア初のオフィシャルバーである六本木の店舗が会場内に出店。六本木の店舗をそのまま再現した空間にはゆったりとくつろげるソファ席も設け、カウンターには生ビールのサーバーが並ぶ。「トード・イン・ザ・ホール」(555円)や「フィッシュ&チップス」(925円)などの本格ブリティッシュ料理とともに、アルコール度数が極めて高いものからチョコレートフレーバーのものまで実に幅広い種類のクラフトビールを提供する。
クラフトビールは主に6種類に分けられ、喉越しのよい「ピルスナー(Pilsner)」が最もポピュラーで種類も豊富にある。また人気が急上昇しているのが、柑橘系の香りや苦みの強い「アイピーエー(India Pale Ale)」。そしてビールが苦手な人や女性にも飲みやすくおすすめなのが、様々な果実との掛け合いを楽しめる「フルーツビール(Fruit Beer)」だ。
レシピの掛け合わせで何通りもの“味”が誕生するのも、クラフトビールの魅力といえる。日本では94年の酒税法改正から全国各地に小規模のビール製造会社が誕生し、特産品として地ビールがブームとなった。これがクラフトビールブームの始まりとされ、昨今では品質が安定し、価格とのバランスが取れてきたことで一気にトレンドへと駆け上ったという。
バイヤーのおすすめは、後味にふんわりと金柑の香りが残るフルーツビール「宮崎きんかんビターエール」(オンリー・エムアイ/宮崎・宮崎ひでじビール)、フルーティーなアロマの味とほどよいキレが魅力の「ホップ リラックス(HopRelax)」(オンリー・エムアイ/神奈川・サンクトガーレン)。また、静岡・修善寺の「ベアードブルーイング(Beard Brewing)」は日替わりメニューを数種類揃えているため、日を跨いで異なる味を楽しむのもいい。会場では各種ビールを販売しており、気に入った味があれば購入して自宅で再び味わうことができる。