伊勢丹新宿店本館1階ザ・ステージで「夏を贈りましょう」をテーマに、時間、空間、体験、ファッション、ニッポンのカテゴリーで新感覚の「みらいの夏ギフト」を提案するプロモーションが始まった。8月5日まで。同期間、同館の他フロアや伊勢丹オンラインストアでも、同企画を紹介する。
同イベントは、伊藤忠商事の傘下で近未来に向けたライフスタイルの研究・発信を行っている川島蓉子が代表を務めるifs未来研究所と伊勢丹とのコラボレーションによって実現。日本古来のギフトである「お中元」に新しい息吹をもたらし、未来に向けたギフトに昇華すべく、各フロアから集まった女性バイヤーによって作られたプロジェクトチームでアイディアを創出しながら、日本の文化・日本人の感性をベースにプロジェクトを進めてきた。
白を基調にした会場は、誰かの家を訪れた気分を味わえるような雰囲気で演出され、パーティションで五つのカテゴリーに分けられて商品が展示される。
「体験を贈る」ギフトとは、品物よりも思い出を贈りたい人へ向けたもの。同カテゴリーには、農園の年間利用体験ができる「体験型貸し農園ギフト券」(22万8,000円)、3Dプリンターで1/10サイズのフィギュアを作成できる「1/10JIBUNギフト券」(10万円)、SNSのプロフィール用のフォトギフト券(2万5,000円)などをそろえた。
「空間を贈る」には、心身を癒やす香りギフトを中心に、五感で楽しむ空間作りに役立つ商品を展示。「アロマリード」(1万円)などデザインにもこだわった定番ギフトが満載だ。
そして「時間を贈る」は、心ときめく瞬間を贈りたい人のための逸品ぞろい。注目は、とらや、バカラ、ifs未来研究所の3者がコラボレーションして作った「みらいの宝石」(4万6,297円)。「未来の和菓子はどんな輝きを持っているか」を思案した結果、美しい器に盛り付けることを思いつき、類まれなフォルムとカッティングの優美さを有したバカラの「グラスジャパン」を用いることに決めたという。宝石にみたてたお菓子は三層構造で、底の部分には細かな角切りの羊羹を配置し、その上に、琥珀と呼ばれる寒天菓子に様々な風味をつけたものを重ね、最後にあずき茶を加えた赤い琥珀を載せることで完成する至高の品。川島氏は、「このまま食しても楽しめるが、上からシャンパンを注げばさらに贅沢な気分を味わってもらえる」とコメント。
また、「ファッションを贈る」には、ファッションデザイナーの皆川明がパッケージデザインを手掛けた「金鳥の渦巻」(2,000円)が登場。金鳥がコラボアイテムを販売するのは今回が初。除虫菊の周囲に「ミナ ペルホネン(mina perhonen)」の文字を躍らせ、見慣れたデザインを少し先の未来へと羽ばたかせた。担当バイヤーは「当初、除虫菊の周りにミナ ペルホネンのアイコンである蝶のデザインがあったが、金鳥さんから除虫菊の近くに蝶が羽ばたくのはどうかと問いかけがあり、今回のシンプルなデザインに落ち着いた」と誕生秘話を教えてくれた。
最後の「ニッポンを贈る」には、戦国武将達の甲冑を身にまとった日本酒(9万3,000円)など、日本の伝統技術を生かしたメイドインジャパンの商品をそろえている。
三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長執行役員の大西洋氏は、同イベント開催への想いを「日本に伝統として根付いている『ギフト文化』において、品物を儀礼的な意味で贈るだけでなく、真心を込めて贈るということを提案していけたらと思っている。今回は夏の帰省シーズンに合わせてお中元を視野にいれたが、今後はシーズン問わずギフト全般に関して様々な提案を行っていきたい」と語った。