株式会社CASE(本社:東京都渋谷区)の出版部門「CASE Publishing」が、東京とオランダのロッテルダムに新スペース「CASE TOKYO」と「CASE ROTTERDAM」をオープンする。
写真や現代美術、デザインなど、芸術に焦点を当てた出版活動を行う「CASE Publishing」は、アートブックが現代の多様な文化のプラットフォームとなることを目指し、2015年9月に設立。東京を拠点に、美術館や日本芸術写真協会、国内外の作家とともに、「表現」としての写真集やアートブックなどを刊行している。
今回新たにオープンする「CASE TOKYO」と「CASE ROTTERDAM」は、アートディレクションをグラフィックデザイナーの田中義久、空間・什器デザインを空間プロデュースレーベルの「ダイケイ・ミルズ(DAIKEI MILLS)」が担当。「印刷物」「プラットフォーム」をキーワードに、配送用のパレットから生まれた什器は、各スペースのサイズや展示のコンセプトによって可変性のある機能を備えており、一見すると無骨でありながら、クールで洗練された印象だ。
なお、「CASE TOKYO」では9月30日から11月11日まで、オープニングイベントとして写真家・荒木経惟の展覧会「愛の劇場」を開催。同展では、荒木が電通に勤務していた1965年前後に撮影したキャビネ判作品約100点を収録した『愛の劇場』(出版:CASE Publishing/6,400円)の刊行に合わせ、オリジナルプリントの全作品を展示する他、同作品集の先行発売も予定している。一方、「CASE ROTTERDAM」では、香港をベースに活動する写真家のチャン・ディック(Chan Dick)の代表作『Chai Wan Fire Station』(出版:CASE Publishing)の刊行に伴う展覧会が開催される。
【展覧会情報】
「荒木経惟 愛の劇場」
会期:9月30日~11月11日
会場:CASE TOKYO
住所:東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビル B1
「Chan Dick: Chai Wan Fire Station展」
会期:9月29日~11月19日
会場:CASE ROTTERDAM
住所:Katendrechtse Lagedijk 489A 3082 GD Rotterdam, Netherlands
「荒木経惟 愛の劇場」
会期:9月30日~11月11日
会場:CASE TOKYO
住所:東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビル B1
「Chan Dick: Chai Wan Fire Station展」
会期:9月29日~11月19日
会場:CASE ROTTERDAM
住所:Katendrechtse Lagedijk 489A 3082 GD Rotterdam, Netherlands