【更新】草間彌生が生誕の地、松本で全108点の集大成展覧会を開催! その見どころは?

開催日:2018.03.03-07.22
2018.01.18
芸術家の草間彌生が生誕の地、長野県松本にある松美術館にて「草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて」を、3月3日から7月22日まで開催する。

草間 彌生©YAYOI KUSAMA
同展は松本市の市政施行110周年と、松本市美術館の開館15周年を記念し特別単独開催が決定したもの。草間彌生はこれまで開館記念展から始まり、2005年「草間彌生の魂のおきどころ」、2012年の「草間彌生 永遠の永遠の永遠」と松本市美術館にて3本の展覧会を開催してきた。幻覚体験の恐怖から逃れるために無我夢中で描き続けた草間彌生は、世界の芸術家としての地位を掴み取り、世界各地で行われる草間彌生の展覧会は入場者数の記録を塗り替えている。

なぜ草間彌生は世界の人々に、かくも熱狂的に迎え入れられるようになったのか。戦争で失われた青春、平和。そして、愛。草間が芸術を通じて語るのは、人間にとってもっとも普遍的、かつ大切なメッセージでもある。

《大いなる巨大な南瓜》2012年時の展示風景より©YAYOI KUSAMA
展覧会は、館の入り口にある常設作品《幻の華》と《松本から未来へ》から始まる。第一会場には、《原爆》といった1957年に渡米するまでの貴重な作品を始め、ニューヨークでブレイクのきっかけとなった無限の網シリーズやソフト・スカルプチャー、帰国後の活動の幕開けとなるコラージュ、網目や水玉の無限性、 立体作品など近年のインスタレーション展示

続いて第二会場では、光と鏡で無限性を表現した立体作品を展示した暗闇の空間へ。そこを抜けると、2009年から手がけ製作枚数が550枚を超えたという最新シリーズ「わが永遠の魂」の展示空間となる。今回展示される同シリーズの作品約70点のうちその半数が日本初公開で、なかには世界初公開作品も多数含まれるという。

そして最後の空間では、中に入って鑑賞できるミラールーム《南瓜へのつきることのない 愛のすべて》が日本初公開に。その他、草間彌生の人としての側面や、映像・インスタレーションなどを含め、本展で展示される総数約180点の作品から草間彌生の世界を体感できる。館内外の無料観覧スペースにも、バルーン作品や水玉強迫、南瓜のオブジェも展示の予定。

1月20日より先行前売り券(税込2,200円)の販売がスタート。国立新美術館で開催された展覧会「草間彌生わが永遠の魂」で限定販売され、会期終了を待たずに売り切れるほど大好評だったキーホルダーの新バージョン「新・YAYOIちゃんプラッシュ」がセットになっている。

「新・YAYOIちゃんプラッシュ」付き先行前売り券の取り扱いはセブンチケット、ローソンチケット限定にて3月2日まで販売、売り切れ次第終了。なお、一般前売り券は2月1日から販売開始する。


【イベント情報】
草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて
会期:3月3日〜7月22日
会場:松本市美術館
住所:長野県松本市中央4-2-22
時間:9:00〜17:00
(土曜日は19:00まで、3月3日は21:00まで、入館はいずれも閉館の30分前まで)
料金:一般1,200円 大学生・高校生800円
(中学生以下無料、障害者手帳携帯者とその介助者1名無料)
休館日:月曜日(ただし4月30日、5月7日、7月16日は開館)
編集部
  • 草間 彌生
  • 「わが永遠の魂」シリーズより《果てしない人間の一生》2010年 松本市美術館
  • 《かぼちゃ》1999年 松本市美術館
  • 《大いなる巨大な南瓜》2012年時の展示風景より
  • 《都会の雨》1952年 松本市美術館
  • 《原爆》1954年 松本市美術館
  • 《幻の華》《松本から未来へ》松本市美術館
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