毎春、GW期間を中心に京都の歴史的建造物や近代・現代建築の空間を会場に行われてきた「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」の第11回概要が発表された。期間は2023年4月15日から5月14日、「BORDER=境界線」をテーマに、京都文化博物館別館、二条城・二の丸御殿台所、両足院、八竹庵(旧川崎家住宅)、嶋臺ギャラリー、Sfera、出町桝形商店街DELTAなどが会場に予定されている。
今回より新たに姉妹イベントとして音楽フェスティバル「KYOTOPHONIE」を企画。同イベントの会期中である春は京都市内各所、秋(10月8〜10日)は天橋立/特設会場での開催を予定。サプライズとしてワールドミュージックの世界的なアーティストであるサリフ・ケイタ(Salif Keita)の来日コンサートが発表された。アート、音楽両面で話題を集めそうな内容となり、シャネル、ディオール、ロエベ、ボッテガ・ヴェネタ、アニエスベー、シャンパーニュメゾンのルイナールなど海外ブランドの後援イベントも多い。
4月15日に開幕する「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」はキューバの現代アートシーンで活躍する若手作家マベル・ポブレット(Mabel Poblet)がシャネル・ネクサスホールのスポンサードのもと京都文化博物館別館で作品を展示。二条城・二の丸御殿・台所では日本人写真家の高木由利子氏が展示。高木氏は12月21日より東京都現代美術館でスタートする「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展のためにあらたにポスター、作品などを撮り下ろしており、今回の展示もディオール(Dior)が支援する。
またこれまでから名庭を鑑賞できる会場として同イベントで知られている建仁寺塔頭・両足院では今回、コートジボワールのアビジャンを拠点に活動するジョアナ・シュマリ(Joana Choumali)の作品を展示。
他にも今年10月から12月までKYOTOGRAPHIEのアーティスト・レジデンスに滞在し制作活動を行ってきたココ・カピタン(Coco Capitan)が、ロエベ財団の支援のもと京都の伝統的な家庭環境で生活するティーンエージャーにフォーカスした作品を発表する。
さらに石内都が若手写真家・頭山ゆう紀とケリンググループの「ウーマン・イン・モーション」プログラムの一環として誉田屋源兵衛・竹院の間で二人のダイアローグとなる作品を展示。
ボブ・マーレーやセックス・ピストルズのオフィシャルカメラマンで知られるロンドンのデニス・モリス(Dennis Morris)は、アニエスベー(agnes b)のサポートにより世界倉庫で作品が展示される。
姉妹イベント「KYOTOPHONIE」ではサリフ・ケイタ×重森三玲のサプライズ
今回よりスタートする音楽イベント「KYOTOPHONIE」はボッテガ・ヴェネタが第1回目のメインスポンサーとなり、西アフリカのマリのグリオ(吟遊詩人)の家系でありアフリカ音楽をポップシーンに広めた代表的アーティストであるサリフ・ケイタが4月16日東福寺塔頭の光明院、4月23日金剛能楽堂でどちらもトリオでアコースティック・ライブ演奏を行う。サリフ・ケイタは1999年に坂本龍一氏の「LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999」に参加して以来の来日。オープニングイベントとなる4月16日に行われる東福寺・光明院の庭は “モダン枯山水”として知られている昭和の名作庭家、重森三玲の作で京都ならではの演出となりそうだ。
また今回はパリのインディーズレーベル・ノーフォーマット(No Format)とコラボレーションし、同レーベルのアーティストを招聘。4月15日オープニングイベントとしてルーカス・サンタナ(Lucas Santtana)がワールド京都でパフォーマンスを行うほか、同レーベルより作品を発表しており、サリフ・ケイタとも親交の深いコラ奏者バラケ・シソコ(Ballaké Sissoko)とチェロ奏者ヴァンサン・セガール(Vincent Segal)、シンガーソングライターのピエル・ファッチーニ(Piers Faccini)らのライブが5月12、13日予定されている。また2021年グッチがイベントを開催した八竹庵(旧川崎家住宅)を会場に同レーベルの展示プログラムも行われる。
これ以外にも、今年10月に行われたイッセイ ミヤケのパリコレクションでピアノ演奏を行ったパリ在住のピアニスト・中野公揮が5月4日に公演。細尾真孝、近藤忠の音楽ユニットに現代美術作家の八木良太が加わった新生「EUTRO」のライブがHOSOO HALLで4月15日、ロームシアター京都で5月1,2日にTRIO SR9 、サンドラ・ンカケ(Sandra Nkake)、ラ・チカ(LA CHICA)の公演などが行われる。
Text:TATSUYA NODA
今回より新たに姉妹イベントとして音楽フェスティバル「KYOTOPHONIE」を企画。同イベントの会期中である春は京都市内各所、秋(10月8〜10日)は天橋立/特設会場での開催を予定。サプライズとしてワールドミュージックの世界的なアーティストであるサリフ・ケイタ(Salif Keita)の来日コンサートが発表された。アート、音楽両面で話題を集めそうな内容となり、シャネル、ディオール、ロエベ、ボッテガ・ヴェネタ、アニエスベー、シャンパーニュメゾンのルイナールなど海外ブランドの後援イベントも多い。
4月15日に開幕する「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」はキューバの現代アートシーンで活躍する若手作家マベル・ポブレット(Mabel Poblet)がシャネル・ネクサスホールのスポンサードのもと京都文化博物館別館で作品を展示。二条城・二の丸御殿・台所では日本人写真家の高木由利子氏が展示。高木氏は12月21日より東京都現代美術館でスタートする「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展のためにあらたにポスター、作品などを撮り下ろしており、今回の展示もディオール(Dior)が支援する。
またこれまでから名庭を鑑賞できる会場として同イベントで知られている建仁寺塔頭・両足院では今回、コートジボワールのアビジャンを拠点に活動するジョアナ・シュマリ(Joana Choumali)の作品を展示。
他にも今年10月から12月までKYOTOGRAPHIEのアーティスト・レジデンスに滞在し制作活動を行ってきたココ・カピタン(Coco Capitan)が、ロエベ財団の支援のもと京都の伝統的な家庭環境で生活するティーンエージャーにフォーカスした作品を発表する。
さらに石内都が若手写真家・頭山ゆう紀とケリンググループの「ウーマン・イン・モーション」プログラムの一環として誉田屋源兵衛・竹院の間で二人のダイアローグとなる作品を展示。
ボブ・マーレーやセックス・ピストルズのオフィシャルカメラマンで知られるロンドンのデニス・モリス(Dennis Morris)は、アニエスベー(agnes b)のサポートにより世界倉庫で作品が展示される。
姉妹イベント「KYOTOPHONIE」ではサリフ・ケイタ×重森三玲のサプライズ
今回よりスタートする音楽イベント「KYOTOPHONIE」はボッテガ・ヴェネタが第1回目のメインスポンサーとなり、西アフリカのマリのグリオ(吟遊詩人)の家系でありアフリカ音楽をポップシーンに広めた代表的アーティストであるサリフ・ケイタが4月16日東福寺塔頭の光明院、4月23日金剛能楽堂でどちらもトリオでアコースティック・ライブ演奏を行う。サリフ・ケイタは1999年に坂本龍一氏の「LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999」に参加して以来の来日。オープニングイベントとなる4月16日に行われる東福寺・光明院の庭は “モダン枯山水”として知られている昭和の名作庭家、重森三玲の作で京都ならではの演出となりそうだ。
また今回はパリのインディーズレーベル・ノーフォーマット(No Format)とコラボレーションし、同レーベルのアーティストを招聘。4月15日オープニングイベントとしてルーカス・サンタナ(Lucas Santtana)がワールド京都でパフォーマンスを行うほか、同レーベルより作品を発表しており、サリフ・ケイタとも親交の深いコラ奏者バラケ・シソコ(Ballaké Sissoko)とチェロ奏者ヴァンサン・セガール(Vincent Segal)、シンガーソングライターのピエル・ファッチーニ(Piers Faccini)らのライブが5月12、13日予定されている。また2021年グッチがイベントを開催した八竹庵(旧川崎家住宅)を会場に同レーベルの展示プログラムも行われる。
これ以外にも、今年10月に行われたイッセイ ミヤケのパリコレクションでピアノ演奏を行ったパリ在住のピアニスト・中野公揮が5月4日に公演。細尾真孝、近藤忠の音楽ユニットに現代美術作家の八木良太が加わった新生「EUTRO」のライブがHOSOO HALLで4月15日、ロームシアター京都で5月1,2日にTRIO SR9 、サンドラ・ンカケ(Sandra Nkake)、ラ・チカ(LA CHICA)の公演などが行われる。
Text:TATSUYA NODA