ロエベ クラフト プライズ2019のファイナリスト作品をイサム・ノグチの石庭「天国」で展示

開催日:2019.06.26-07.22
2019.06.18
ロエベ財団と、ロエベLOEWE)のクリエイティブ ディレクターであるジョナサン・アンダーソンによる主催で、今年で3回目の開催となるアワード「ロエベ クラフト プライズ2019」のファイナリスト・アーティスト29名による作品展が、東京赤坂にある草月会館で、6月26日から7月22日まで行われる。

現代のクラフトマンシップにおける卓越性、芸術的価値、新しさを称えることを目的として2016年にロエベ ファンデーションによって設立された「ロエベ クラフト プライズ」。今回の全29名のファイナリストは、前年から44%増加した2,500点を超える応募作品の中から、9名の専門家で構成される委員会によって選出された。その内の10名は、日人がノミネートしており、過去最多数となる。


デロス・ウェバー, アメリカ 『Geisha Handbag Series』花こう岩、すす竹 、ラタン、顔料、可変寸法 2016年

西川雅典, 日本 『Form of the wind』漆、リネン生地、和紙、錫粉、白金粉、240 x 520 x 850 mm 2018年

丹下健三が設計をし1977年に施工した草月会館の1階にあるイサム・ノグチ作の石庭「天国」で行われるファイナリスト作品の展示。その初日の6月26日のオープニングイベントにて、「ロエベ クラフト プライズ2019」のウィナーの結果発表が行われ、優勝者には5万ユーロが授与される。

審査員には、ジョナサン・アンダーソンをはじめ、深沢直人、建築家で工業デザイナーのパトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)、エッセイストでロンドンデザインミュージアム館長のディヤン・スジック(Deyan Sudjic)、ロエベ クラフト プライズ 第2回ウィナーのジェニファー・リー(Jennifer Lee)など、11名で構成される。

ロエベ クラフト プライズ審査委員長アナツ・ザバルベアスコアは、「将来コンテンポラリー・クラフトが日常のように語られる時代には、ロエベ ファンデーションのクラフト プライズがそのスキルやレベルの定義となり、クラフトアーティストにとっての指標となることでしょう。第3回ロエベ クラフト プライズの展覧会は、国際レベルのコンテンポラリー・クラフトと、ロエベ ファンデーションが考えるクラフトとは、という姿を証明します」と、選考過程についてコメントしている。


【イベント情報】
会期:6月26日〜7月22日
会場:草月会館
住所:東京都港区赤坂7-2-21 1階 草月プラザ 石庭「天国」
時間:10:00〜19:00(金曜のみ20時まで)
入場無料
編集部
  • 石塚源太, 日本 『Surface Tactility #11』漆、スチレンフォーム玉、2-way トリコット、リネン生地、670 x 660 x 840 mm 2018年
  • 西川雅典, 日本 『Form of the wind』漆、リネン生地、和紙、錫粉、白金粉、240 x 520 x 850 mm 2018年
  • 中田真祐, 日本 『Flame』漆、アルミニウム粉、リネン、ジュート、和紙、520 x 520 x 420 mm 2018年
  • 井尾鉱一, 日本 『Three Legs Vase』煮色仕上げの銅、165 x 170 x 245 mm 2018年
  • 藤掛幸智, 日本 『Vestige』ガラス、460 x 450 x 550 mm 2018年
  • 道川省三, 日本 『Tanka with Silver』せっ器、銀液釉薬、196 x 192 x 350 mm 2018年
  • 橋本智成、日本 『rain box』せっ器、釉薬、酸化金属、615 x 615 x 615 mm 2018年
  • 平井明子 ,イギリス 『The Moon Jar "The life of..."』せっ器、磁器、木灰、白長石釉、600 x 600 x 600 mm 2018年
  • 森 順子, イギリス 『Propagation Project; Nigella Chrysanthemum』 鍛造し、ろうでコーティングした軟鋼、450 x 450 x 360 mm 2017年
  • 高樋 一人, イギリス 『KADO (Angle) 』サンザシの小枝、ろうを施したリネンのより糸、290 x 1370 x 860 mm 2018年
  • アンドレア・ウォルシュナ ,イギリス 『Collection of Contained Boxes』ガラス、ファイン・ボーン・チャイナ、光沢仕上げのプラチナ、 光沢仕上げの金、可変寸法 2018年
  • アニー・ターナー,イギリス 『NET』赤グロッグ (焼粉)、リチウム釉薬、黄酸化鉄、260 x 500 x 540 mm 2017年
  • デロス・ウェバー, アメリカ 『Geisha Handbag Series』花こう岩、すす竹 、ラタン、顔料、可変寸法 2016年
  • エルカ・サダ, ドイツ 『Eolophus (Hallstattpiece)』黒陶、エンゴーベ、釉薬、220 x 210 x 500 cm 2018年
  • JingFeng Fang & Mi Dong, 中国 『Hui』セラミックス、180 x 180 x 130 mm 2018年
  • ジャンパオロ・バベット, イタリア 『Collana』金、顔料、250 x 250 x 40 mm 2017年
  • ジョヴァンニ・コルヴァヤ, イタリア 『Mandala bowl』18カラットゴールド、12 x 12 x 7cm 2017年
  • ハリー・モーガン, イギリス 『'Untitled' from Dichotomy Series』ガラス、コンクリート、250 x 300 x 950 mm 2018年
  • Heeseung Koh, 韓国 『A regular sign』クルミ、アクリル、925シルバー、塗料、可変寸法 2018年
  • エナル・イグレシアス スペイン『Confübius』羽根、ろう、紙、木、塗料、490 x 920 x 30 mm 2018年
  • ジム・パトリッジ & リズ・ウォルムズリー, イギリス 『Curved Block Seat』オーク、870 x 420 x 490 mm 2018年
  • ジョン・エリック・バイヤーズ, アメリカ 『Reveal Table』黒く着色され、ラッカー塗装されたカエデ材、508 x 508 x 508 mm 2018年
  • ヨクム・リンド・ジェンセン, スウェーデン 『The dark』軟鋼、130 x 510 x 80 mm 2018年
  • Kye-Yeon Son, カナダ 『Innatus Forma 2018-1』鋼線、さび、ろう、110 x 110 x 355 mm 2018年
  • Youngsoon Lee, 韓国 『cocoon Top Serice-1』韓国のマルベリーペーパー (古本)、可変寸法 2016年
  • ミハル・ファーゴ,イスラエル 『Untitled』せっ器セラミックス、繊維 (フロック加工)、200 x 200 x 400 mm 2018年
  • Minhee Kim, 韓国 『Funeral Clothes for the Women』モノフィラメント、1300 x 150 x 1600 mm 2018年
  • ルット・ペタース,オランダ 『Suctus』銀、琥珀、50 x 100 x 40 mm 2018年
  • ソフィー・ローリー, ニュージーランド 『Khadi Frays』キャンバス、コットン、リネン、可変寸法 2018年
ページトップへ