寄り添うもの、解放させるもの、本質的に輝かせるもの。世の女性たちを満たす付加価値とはなんだろう?
2019-20年秋冬シーズンにデビューする新ブランド、フォトコピュー(PHOTOCOPIEU)。
「身近な女性が我慢しなくてもいいように、自分の権限で決めて、自分が一番輝けることに専念できる世の中にしたい」。というデザイナー竹内美彩の根源。服となって現れたその一着を身にまとえば、たちまち自己肯定感が呼び覚まされて感情は熱を帯びる。
竹内美彩は、4年間東京の企業へ勤めた後、2013年に渡仏しパリの名門サンディカ(Ecole de la Chambre Syndicale de la Couture Parisienne)へ留学。卒業後、イザベル マラン(ISABEL MARANT)やヴェロニク ルロワ(Véronique Leroy)でデザイナーとしての経験を積み、2018年に帰国した。トータル10年という期間、ずっと女性の生き方を考えながら服を作り続けた答えが、このフォトコピューというブランドである。
フォトコピューのウエアをまとうことで得られる高揚感は、フォルムの美しさや、色合いや素材感の好みといった視覚表面的なものだけが理由ではない。装飾的要素を潔く削る反面、手の温かみを通じて立体裁断から生み出したライン、それに作用されるオーガニックなフォルム。柔らかな輪郭のなかに確かな強さを秘め、簡単には溶きほぐせない絶えず揺れ動く女性の両面価値をどちらも包み込み、理想の佇まいを完成させてくれる。ブランドネームにあしらわれた燕子花のように、凛として美しく、しなやかに。
キーアイテムは、ヴィンテージのワークウエアに着想を得たドレス。仕事着としてまっとうした一着には、それぞれの持ち主の生活や家族への愛が込められている。それらに思いを馳せ、繊細なシルクを用いながらも、機能的なポケットやタフなステッチワーク等、さりげなくエッジを効かせたディテールで実用的に仕上げている。
一見華やかにうつる異国の地パリでの生活は、体験した本人にしか理解しえぬ苦悩もある。「自立して生きたいという自分との葛藤が、自分の衝動の源だと思っている」というデザイナーの言葉。強くありたい自分と、女性らしくしなやかでいたい自分。「女性の中の絶えず揺れ動くアンビバレントな気持ち、不透明ではっきりと理解しきれないいくつもの感情。それこそが女性のエレガントの源」だと彼女は考える。まるでエッセイを綴るように、自身の体験をもとに紡ぎ出されるコレクションには明白な存在意義が付随する。本質の奥行きを魅せるその一着は、徐々にその人らしさを体現する生活に必要な日常着となるだろう。
フォトコピューの洋服を初めて身にまとった時に確かに感じた、恋に落ちたような気持ちの高ぶり。服が心にフィットする感覚がどんなものであるか、多くの女性にぜひ感じてほしい。
日常をドラマッティックに変える、フォトコピューの静かな革命。まだ見ぬ、世の女性たちのために。
2019-20年秋冬シーズンにデビューする新ブランド、フォトコピュー(PHOTOCOPIEU)。
「身近な女性が我慢しなくてもいいように、自分の権限で決めて、自分が一番輝けることに専念できる世の中にしたい」。というデザイナー竹内美彩の根源。服となって現れたその一着を身にまとえば、たちまち自己肯定感が呼び覚まされて感情は熱を帯びる。
竹内美彩は、4年間東京の企業へ勤めた後、2013年に渡仏しパリの名門サンディカ(Ecole de la Chambre Syndicale de la Couture Parisienne)へ留学。卒業後、イザベル マラン(ISABEL MARANT)やヴェロニク ルロワ(Véronique Leroy)でデザイナーとしての経験を積み、2018年に帰国した。トータル10年という期間、ずっと女性の生き方を考えながら服を作り続けた答えが、このフォトコピューというブランドである。
フォトコピューのウエアをまとうことで得られる高揚感は、フォルムの美しさや、色合いや素材感の好みといった視覚表面的なものだけが理由ではない。装飾的要素を潔く削る反面、手の温かみを通じて立体裁断から生み出したライン、それに作用されるオーガニックなフォルム。柔らかな輪郭のなかに確かな強さを秘め、簡単には溶きほぐせない絶えず揺れ動く女性の両面価値をどちらも包み込み、理想の佇まいを完成させてくれる。ブランドネームにあしらわれた燕子花のように、凛として美しく、しなやかに。
キーアイテムは、ヴィンテージのワークウエアに着想を得たドレス。仕事着としてまっとうした一着には、それぞれの持ち主の生活や家族への愛が込められている。それらに思いを馳せ、繊細なシルクを用いながらも、機能的なポケットやタフなステッチワーク等、さりげなくエッジを効かせたディテールで実用的に仕上げている。
一見華やかにうつる異国の地パリでの生活は、体験した本人にしか理解しえぬ苦悩もある。「自立して生きたいという自分との葛藤が、自分の衝動の源だと思っている」というデザイナーの言葉。強くありたい自分と、女性らしくしなやかでいたい自分。「女性の中の絶えず揺れ動くアンビバレントな気持ち、不透明ではっきりと理解しきれないいくつもの感情。それこそが女性のエレガントの源」だと彼女は考える。まるでエッセイを綴るように、自身の体験をもとに紡ぎ出されるコレクションには明白な存在意義が付随する。本質の奥行きを魅せるその一着は、徐々にその人らしさを体現する生活に必要な日常着となるだろう。
フォトコピューの洋服を初めて身にまとった時に確かに感じた、恋に落ちたような気持ちの高ぶり。服が心にフィットする感覚がどんなものであるか、多くの女性にぜひ感じてほしい。
日常をドラマッティックに変える、フォトコピューの静かな革命。まだ見ぬ、世の女性たちのために。