「あいちトリエンナーレ2019」がついに開幕。サカナクションなど国内外80組以上のアーティストが参加

開催日:2019.08.01-10.14
2019.04.05
愛知名古屋市、豊田市を主な会場とした日最大規模の国際芸術祭あいちトリエンナーレ2019」が、8月1日から10月14日までの75日間、開催される。



2010年から3年ごとに開催されているあいちトリエンナーレは今年で4回目を迎える。今回は、“情の時代 Taming Y/Our Passion”をテーマに、27の国・地域から計79組のアーティストの参加が決定(3月27日時点)。芸術監督に津田大介を迎え、国際現代美術展の他、映像プログラム、パフォーミングアーツ、音楽プログラムなど、様々な表現を横断する最先端のアートを紹介していく。 

プログラムは、現代美術、舞台芸術、ラーニングと大きく3つにカテゴライズされる。

現代美術で企画される国際現代美術展では、国内外60組以上のアーティスト・団体の作品を展示し最先端の現代美術を紹介。愛知県美術館を含む愛知芸術文化センターを中心に、名古屋市美術館、名古屋市内のまちなか(四間道・円頓寺)、豊田市(豊田市美術館及び豊田市駅周辺)での作品展示などを行う。参加アーティストは、国内を拠点とする青木美紅、毒山凡太朗、田中功起、伊藤ガビン、越後正志、今村洋平、今津景、石場文子、岩崎貴宏などから、海外を拠点とするワリード・ベシュティ(Walead Beshty)、洪松明(ソンミン・アン)&ジェイソン・メイリング、キャンディス・ブレイツ(Candice Breitz)、葛宇路(グゥ・ユルー)、ホー・ツーニェン(Ho Tzu Nyen)、ジェームズ・ブライドル(James Bridle)、タニア・ブルゲラ(Tania Bruguera)、ミリアム・カーン(Miriam Cahn)、ヘザー・デューイ=ハグボーグ(Heather Dewey-Hagborg)、アイシェ・エルクメン(Ayşe Erkmen)、エキソニモ(exonemo)、シール・フロイヤー(Ceal Floyer)などまで多岐にわたる。

アイシェ・エルクメン 《On Water》 2017
Photo: Roman Mensing/Münster

ジェームズ・ブライドル《ドローン・シャドー002》 2012、イスタンブール(トルコ)

舞台芸術では、パフォーミングアーツと音楽プログラム、2ジャンルのステージパフォーマンスを企画。音楽では、ロックやポップスなどを新たなプログラムとして加え、ライブパフォーマンスを通して魅力を届ける。愛知県芸術劇場大ホールでは、8月7日・8日・10日・11日にサカナクションが、“空間インスタレーション”とも呼べる独自のライブパフォーマンスを展開。通常のサカナクションの公演とは趣向の異なる、最新の音響システムを導入した実験的で新しい音楽体験を提示。一夜限りのライブではなく、同会場で4日間連続で行うことで可能になる緻密な演出に挑戦する。その他にも、愛知芸術文化センターをメイン会場に美術と音楽の垣根を越えた音楽プログラム「あいちトリエンナーレ2019 MUSIC & ARTS FESTIVAL」が開催されたりと、今後明らかになっていく続報にも期待したい。

サカナクション

一方パフォーミングアーツでは、国内外の先鋭的な演劇などの作品を、愛知県芸術劇場を中心に約10演目上演。モニラ・アルカディリ(Monira Al Qadiri)や、市原佐都子(Q)、小泉明郎、ネイチャー・シアター・オブ・オクラホマ+エンクナップグループなどの参加が決定しており、市原佐都子(Q)は世界初演となる新作を、小泉明郎は新たに創作される演劇作品(タイトル未定)をみせる。

市原佐都子(Q)『地底妖精』 2017、SCOOL、東京
Photo: Mizuki Sato Courtesy of Q


その他にも様々な会場で連携プロジェクトが実施される。詳細やチケット情報についてはオフィシャルサイトでチェックを。


【イベント情報】
あいちトリエンナーレ2019
会期:8月1日〜10月14日
主な会場:愛知芸術文化センター 名古屋市美術館、名古屋市内のまちなか(四間道・円頓寺)、豊田市(豊田市美術館及び豊田市駅周辺)
編集部
  • サカナクション
  • ジェームズ・ブライドル《ドローン・シャドー002》 2012、イスタンブール(トルコ)
  • ミリアム・カーン《美しいブルー》 13.5.17
  • アイシェ・エルクメン《On Water》 2017
  • ウーゴ・ロンディノーネ《Vocabulary of Solitude》 2014-2016、個展「Ugo Rondinone: Vocabulary of solitude」ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術 館、ロッテルダム(オランダ)
  • 村山悟郎《環世界とプログラムのための肖像》 2015
  • パク・チャンキョン《Child Soldier》 2017–2018
  • タニア・ペレス・コルドヴァ《Portrait of a woman unknown》 2014
  • キャンディス・ブレイツ《Love Story》 2016、Featuring Alec Baldwin and Julianne Moore、第 57 回ヴェネツィア・ビエンナーレ、南アフリカ館、ヴェ ネツィア(イタリア) Commissioned by the National Gallery of Victoria, Outset Germany + Medienboard Berlin-Brandenburg
  • CIR(調査報道センター)《The Box》 2014 Director: Michael Schiller
  • 洪松明(ソンミン・アン)&ジェイソン・メイリング《A Song To Change The World》 2018、Festival of Live Art、メ ルボルン(オーストラリア)
  • モニラ・アルカディリ『Feeling Dubbing(吹き替え感)』 2017、クンステン・フェス ティバル・デザール、ブリュッセル(ベルギー) Photo: Catherine Antoine
  • 市原佐都子(Q)『地底妖精』 2017、SCOOL、東京
  • 小泉明郎《夢の儀礼―帝国は今日も歌う―》 2016、個展「帝国は今日も歌 う」VACANT、東京
  • ネイチャー・シアター・オブ・オクラホマ+エンクナップグループ『Pursuit of Happiness(幸福の追求)』2016、リュブリャナ (スロベニア)
  • ミロ・ラウ(IIPM) + CAMPO『Five Easy Pieces(5つのやさしい小品)』 2016 クンステ ン・フェスティバル・デザール、ブリュッセル(ベルギー)
  • 劇団うりんこ+三浦基+クワクボリョウタ『お伽草紙/戯曲』2010、うりんこ劇場、愛知
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