ヨシオクボ(yoshiokubo)の2020年春夏コレクションが6月20日、パリで発表された。
全2シーズンはショー形式のインスタレーションでの発表だったが、今回はセーヌ川に浮かべた船の上で、VRによるショーとそれに使用されたルックの展示といった内容。「幼い頃に行った三重の尾鷲の母の実家で、布団がいつも大漁旗に包まれていた」という記憶をテーマに、大漁旗、海、結ぶといったテーマでアイテムが構成されている。
大漁旗はインクジェットプリントではなく、「尾鷲に一軒だけ大漁旗を染めているところがあったのだが、廃業されていたので鹿児島で制作した」という昔ながらのもの。プリントスカーフを結んでディテールやパーツを構成する手仕事満載のアイテムがマリンのイメージと重ねられる。網を思わせるメッシュ使いやハイテク素材の組み合わせ、漁網をイメージさせるスカーフなどいつもながらに、コンセプチュアルで遊びに溢れたコレクションとなった。
Text by Tatsuya Noda
全2シーズンはショー形式のインスタレーションでの発表だったが、今回はセーヌ川に浮かべた船の上で、VRによるショーとそれに使用されたルックの展示といった内容。「幼い頃に行った三重の尾鷲の母の実家で、布団がいつも大漁旗に包まれていた」という記憶をテーマに、大漁旗、海、結ぶといったテーマでアイテムが構成されている。
大漁旗はインクジェットプリントではなく、「尾鷲に一軒だけ大漁旗を染めているところがあったのだが、廃業されていたので鹿児島で制作した」という昔ながらのもの。プリントスカーフを結んでディテールやパーツを構成する手仕事満載のアイテムがマリンのイメージと重ねられる。網を思わせるメッシュ使いやハイテク素材の組み合わせ、漁網をイメージさせるスカーフなどいつもながらに、コンセプチュアルで遊びに溢れたコレクションとなった。
Text by Tatsuya Noda