週末喫茶部、国分寺「胡桃堂喫茶店」へ。季節の扉をひらく秋のお茶会【EDITOR'S BLOG】

2019.10.04

9月の週末、日曜日、11時ごろ。今回は、東京・国分寺駅から徒歩5分の「胡桃堂喫茶店」へ。店の佇まいは二階建ての一軒家。アットホームだけど情緒があって、同店が営む「胡桃堂書店」も併設している。まさに今、秋を迎える日々にぴったりなレトロモダンな喫茶店です。

ドアの硝子窓に書かれた店名からも趣を感じる。
書店併設とは言っても「胡桃堂喫茶店」は、「胡桃堂書店」の“喫茶スペース”ではない。元々が喫茶店で、その喫茶店が本屋も始めた、という経緯だそう。


カフェや喫茶店は、おしゃべりをしに来るところだと考えているという胡桃堂喫茶店。“おしゃべり”というと、誰かとわいわい楽しく、というイメージが浮かびがちだけど、“誰か”とだけするものではなくて、“自分”との対話もそれに含まれる。読書は、自分と作品、自分と作家の対話。胡桃堂書店のは、その“おしゃべり”の輪に加えるように手にとってみて。



店内に入ったらまずは席を選ぶ。やわらかな陽が差すこの日は、窓際の席に惹かれて。一人でぼんやり物思いに耽りたい人や、向き合うのがちょっぴり照れ臭い二人組にはカウンタータイプの窓際席もおすすめ。各テーブルを照らすランプも素敵だったので、夕暮れ時にはまた違ったムードが楽しめるはず。

さて、そろそろ注文した名物メニューが登場の予感。

胡桃堂喫茶店 名物シベリア。赤いおぼんにのった佇まいもいい。
「胡桃堂のシベリア」500円、「浅煎り珈琲」680円

小説映画などでその存在を知った人も多いのでは? シベリアは、羊羹や小豆のあんこをカステラでサンドした日本のお菓子。しっかりめの生地感のカステラに挟まれた硬派なお菓子の印象があったけれど、「胡桃堂のシベリア」はふわっとかるい食感で、なんとも言えない親しみやすさがあります。お店で焼かれたカステラの間には自家製あんことホイップクリーム。甘さ控えめで、口に含むとスッと溶けます、ケーキのような感覚で食べられる。美味しい。

「信濃ぐるみのタルト」580円、「カフェオレ(アイス)」750円
アーモンドクリームと、キャラメルくるみを焼き込んだ「信濃ぐるみのタルト」。絶品タルトの上には“生あん”をたっぷりとトッピング。コーヒーに良く合う和モダンな洋菓子。今回は、アイスカフェオレと一緒に。

季節のお菓子「南瓜のプリン」 600円
季節のお菓子は「南瓜のプリン」。南瓜プリンと聞いて想像するよりも、ずっと濃厚なかぼちゃの風味が楽しめる一品。ほろ苦カラメルソースとあんこ、ホイップクリームの相性も抜群。かためのプリン好きは、ぜひ、オーダーしてみて。

ドリンクは、コーヒー以外にも日本茶台湾茶、紅茶、ジュースなども展開。スイーツ以外に定食もあるので、お茶ではなく、食事に行くのもいい。私たちが訪れた時も、お昼頃にはランチのお客さんで賑わっていました。

ぜひ、あなたも次の休日は胡桃堂喫茶店へ。

以上、週末喫茶部でした。



photography : NATSUME TEZUKA

【店舗情報】
胡桃堂喫茶店
住所: 東京都国分寺市本町2-17-3
営業時間:11:00~21:00(日・月曜 〜18:00)
定休日: 木曜
TEL: 042-401-0433
Ryoko Suzuki
  • 「胡桃堂のシベリア」500円、「浅煎り珈琲」680円
  • 「信濃ぐるみのタルト」580円、「カフェオレ(アイス)」750円
  • 季節のお菓子「南瓜のプリン」 600円
ページトップへ