「ritsuko karita」のアトリエから【インタビュー】Vol.2

開催日:2020.04.01-04.07
2020.04.01

アトリエのおきにいり


伊勢丹新宿店にてTOKYO解放区を担当しております、ちばです。Vol.1に引き続き、「ritsuko karita(リツコ カリタ)」デザイナーの苅田梨都子さんに、ブランドのアトリエの今と、これからここで生まれていくものたちのことを伺いました。

「アトリエ」に潜むお気に入りたちは、デザイナーを豊かにし、その豊かさがまたアトリエにもどっていくように思います。なので、そういう意味では、アトリエもデザイナーの一部なのかもしれないですね。

Vol1.初めまして、あたらしいアトリエ
▷ Vol2.アトリエおきにいり
Vol3.理想の始まるアトリエ
Vol.4アトリエでの暮らし


苅田さんに、アトリエの好きなところを聞くと、壁と床の色が私のすきな色だったから…と話出してくれた。「やさしい淡いブルーとミント色なんですよ。これがもし暖色系だったらあまり惹かれていなかったかもしれないですね。あと、ちょっとリノベーションされていて、そこもすきです」

窓が大きくて外の光が入るところもいいですよね、気に入っています。(苅田さん)
以前に住んでいた方が亡くなった後、リノベーションして新しい家として引き継ぎたいという事で、R不動産に出している場所だったというこの物件。「リノベーション物件なので古いおうちの木材、柱とかは活かしたままで作られていて、窓が大きいのも、もともと障子だったところを窓にしているからで、元からあったものを活かしながら利用することによって、新しさと古さを融合させていて、そういう新しいものも古いものも共存している感じも私らしいな、と思っています」

※R不動産=新しい視点で不動産を発見していくサイト。
不動産のセレクトショップであり、同時にまったく新しいタイプの不動産メディアでもある。

それから、土間が広いのもポイントです。ちょっとした木材を組み立てたり、釘を打ったりもできるし、段ボールがいっぱい届いたりもするので。



あとは晴れた日のアトリエが一番すきですね。晴れた日はその分やる気も出ます。庭にもともと生えている竹が風で揺れると、アトリエの大きな窓から木漏れ日がさわさわ動くのです。朝も光が入って綺麗なんですけど、14時半すぎとか、午後は当にきれいですね。





あとは、アトリエで生活をしてみたら、私のすきなちゃんも居て、来る道の階段の脇で寝ていたり、アトリエのお庭にもたまにあそびにきたり、と、ちょっとジブリみたいな感じもあって私っぽいなって。後になってから気づいたことですけどね。



(※その日は猫ちゃんには会えなかったので、写真は苅田さんに後日送っていただきました。
苅田さんの日々の中での猫ちゃんとの遭遇は苅田さんのインスタグラムのストーリーから見られますので、
猫好きのみなさまはぜひ。)


アトリエ選びはいつからはじめていたんですか?

もともと居た「台東デザイナーズビレッジ」は3年間で卒業する場所で、3年後に理想に近づくための学校みたいなアトリエだったので、デザビレ(台東デザイナーズビレッジ)3年目にあたる2019年4月からは習慣的にR不動産などの物件情報は習慣的に見ていましたね。12~3月に卒業してデザビレ出ることになるわけなのですが、夏くらいに卒業後のアトリエを決めた同期もいて、早いうちに決めないと、卒業して出ていかないといけないことは絶対なので、毎日不安になりながら見ていましたね。なので、ここが掲載された時はすぐに連絡しました。運命です。笑

※台東デザイナーズビレッジ=ファッションや雑貨、デザイン関連ビジネス分野での起業を目指す
デザイナーやクリエイターを支援する施設として2004年4月に旧小島小学校の校舎を活用して設立された。
AKIKOAOKIさんら70組以上のデザイナーが卒業している。

デザビレ内の旧アトリエとの共通点や違いは?

アトリエをもって仕事をするということ自体は、自然とたどり着いてしまった感じなので、一緒ですかね。
小さいころから段ボールでおうちをつくることが好きで、つくって猫と一緒にそのおうちに入ったりしていたんですよね。それで、そういう日々の環境みたいな、インテリアや暮らし、建物とか家とか、そういうことはずっとすきでしたね。





でも、デザビレのときは、服をつくってはいたけれど、今在る場所の中で仕事をこなすことに一生懸命で、それが全てだった感じがあります。“過程”、というか、とりあえずものをつくるのに場所も知識も必要で。私もまだ当時23歳で、ブランドとしてもファンの方はいてくださったけど、ビスネスとして、生産面など本当にまだまだ勉強しなきゃいけない段階でしたね。だから、あまり空間をおしゃれにできなかったというか、仕事をこなす以外の空間のことまで余裕がなかったですね。
今回のアトリエでは、ちゃんと、自分の好きなものを集めながら、少しずつ前よりも居心地がよい自分の居場所を作って、“自分の理想”に近づけている気がします。好きな家具を置いたり、本を並べたり。でも、もちろん、まだ完成形ではないです。
あとは、デザビレはすぐ郵便が出せたんですけど、今回は郵便局まで歩くと15~20分くらいかかっちゃって、発送業務がちょっとした運動ですね。(笑)


≫苅田さんの理想の始まるアトリエ Vol3. へ。


ヒトが変わるときと環境が変わるときは、物理的にも非常に大きな変化の時です。『ritsuko karita』はアトリエを構えるこのタイミングでブランドとしても変わろうとしています。そんな門出を祝い、4月1日~7日、伊勢丹新宿店本館2FTOKYOクローゼット内にて、karita ritsukoとしての初展示と梨凛花のラストコレクションの販売を行います。ラストコレクションのほか、アトリエの中に並ぶ本や苅田さん自身が大事にしている事について私物の展示も行います。

▮梨凛花ラストコレクション+ritsuko karita
参加ブランド:梨凛花・ritsuko karita
会期:4月1日~7日
場所:伊勢丹新宿店本館2FTOKYOクローゼット内
企画:TOKYO解放区(https://www.instagram.com/isetan_tokyo_kaihoku/)
詳細:https://www.instagram.com/p/B9dIU9pBATC/?utm_source=ig_web_copy_link


▮梨凛花 プレーンライン 展示会
4月13日〜19日(現在予定)
※詳しくはSNSにてお知らせいたします。
場所:ritsuko karita アトリエ内(鶴川から徒歩10分)

Hinako Chiba
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