伊勢丹メンズの15年プレフォールコレクションが、インターナショナルラグジュアリーフロアからシーズンインしている。今AWシーズンの全体的な傾向としては、“男らしさへの回帰”。スーツ、ミリタリーなどのディテールが復活し、普遍的な定番ラインのアイテムが軽量化され、ソフトな素材で提案されている傾向が顕著となっている。
今シーズン、ビッグサイズのマフラーに代表されるボリューム感のあるスタイルをコレクションで打ち出した「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」がプレフォールコレクションで提案するのは、インナーにパイピングが施され、ライニングのないダブルフェイスのウールジャージーのジャケット(23万円)と、イエローのファイブポケットの細畝コーデュロイパンツ(6万2,000円)のスタイリング。
インナーにはウールニット(8万8,000円)とチェックのシャツ(4万2,000円)をコーディネート。ブルー、グレーといったベーシックなカラーに鮮やかなアクセントカラーの組み合わせが印象的だ。シューズは、同ブランドでも人気の高いロングノーズのビットモカシン(8万3,000円)を合わせている。
ジャッカジレに代表される自由な着こなしで、職人のテクニックをベースに新しいスタイルを提案する「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」の今シーズンのテーマは、まさに“スポーティサルトリアル”。これまでジャケット&パンツ、ブルゾンといったアイテムが中心だった同ブランドだが、今シーズンはスーツをスポーティーに提案。ジャケットのカフスをターンアップしたスーツ(55万円)は、インナーにはダウン・ジレ(18万円)とカットソー(4万4,000円)を合わせる。スーツスタイルに足元の白スニーカー(10万円)は今シーズンを代表するスタイル。三越伊勢丹限定のスリーピースで合わせられるジレも用意されている。
「ブリオーニ(BRIONI)」は、ここ数シーズン、ピンクやグリーンなどの色使いのほか、春物では花柄のブルゾンも登場し遊びを感じさせるアイテムが多かったが、今回の傾向は“原点回帰”。コレクションでは乗馬をテーマとした細身のシルエットのジャケット、やわらかなプリーツを取りテーパードしたパンツなどが登場。定番モデルでオーソドックスなブルニコの光沢感のあるジャケット(64万5,000円)は、ダークネイビーをベースにバイアスのブルーに立体的なマイクロチェックという凝ったカシミアシルクの素材を、サルトリアルのテクニックで仕上げたブリオーニらしいラグジュアリーなアイテム。ブルーグレーのパンツ(7万8,000円)とチェックのシャツ(6万6,000円)を合わせ、シルバー・グレー、ミッドナイト・インク、リージェンシー・ブルーの今シーズンのカラーチャートでまとめたシックなブルーのコーディネートに仕上がっている。