僕の娘、紗羅マリーは、14歳の頃から、かなりイケイケだった。楽しいことが大好きだし、成功して認められたいっていう願望が強いから。そういうとこはたぶん僕に似たんだと思う。
でも、そういう性格のせいで孤独を感じることもある。つい先週末、葉山であるイベントがあって、そのときサラのモデル仲間で大親友でもあるコから、指摘されたことなんだけど。
サラにカイトを紹介されたとき(彼女が僕に紹介した初めてのボーイフレンドだ)、こいつがサラのハートを射止めた男なんだとすぐにわかった。そして、二人が結婚したいと言ったとき…。「どうしてそんなに急ぐんだ?(結婚なんて)たった紙切れ一枚のことじゃないか!」っていうのが僕の最初のリアクション。
でもその後、改めて考えてみて、気づいた。僕は考え過ぎてたんだって。本物の愛、それは心底人を愛し、人生を共有するということ。互いを慈しみ、影響し合うということ。つまり“フィーリング”なんだ、と。
昨日、ディナーの席で2人を見ていて、わかったことがある。それは、彼らが愛し合っていて、一緒に過ごす時間をいつも心から楽しんでいるということ。それだけで十分じゃないか。
もうすぐふたりは夫婦になる。いや婦夫かも。きっとどちらも正解だ。
サラがまだ小さかった頃、愛知県の旧足助町にある川へ、よく川遊びに連れて行った。彼女は、川面に雲が映るその場所で、水をかけ合いっこしたり、石を投げたり、魚を追い回したりするのが大好きで。
僕が演奏する音楽にも夢中で、ちょっとおかしくなったんじゃないかと思うくらい踊るんだ…すごく楽しかったな。そう、あの頃と今、大して何も変わっちゃいない。
サラとカイトが末永く愛し合い、共にたくさんの幸せな時間を過ごせますように。そしていつか2人の人生を完成させられるといいね。心から信じ合い、支え合い、一心同体と言えるような人生を。
サラ、そしてカイトへ。
One Love.