映画「WAVES」、映像と音楽がシンクロするプレイリスト・ムービーの魅力を楽曲とともに紹介!

2020.07.20
現在公開中の映画「WAVES/ウェイブス」。作の大きな魅力の1つとして、映画の“映像とシンクロする楽曲”の数々が挙げられることはご存知ですか?

実は本作、脚本の作成に取り掛かる前に、本編に使用する楽曲のプレイリストを監督のトレイ・エドワード・シュルツ自身が作成。そこから着想を得て、脚本が製作された映画なのです。監督自身も、“ある意味でミュージカルのような作品”と語るように、全ての曲が登場人物の個性や感情に寄り添うように使用されており、時には、音楽がセリフの代わりに登場人物の心の声を伝えている。


本記事では、作中で特に印象に残る楽曲をご紹介。トレイ・エドワード・シュルツ監督の楽曲解説も必見です! 作品を鑑賞した人も、これから鑑賞するという人も、ぜひチェックしてみて。


「Be Above it」/テーム・インパラ

勉強に部活に大忙しの高校生タイラー。目まぐるしく過ぎていく彼の高校生活を、地を這うようなカメラワークで捉えており、「超えていけ」という歌詞が彼の心情を表している。




「Focus」/H.E.R.

恋人と大きなケンカをした主人公タイラー。彼女に対してどのように自分の気持ちを表現して良いか分からず苦しんでいる彼の心情と「こっちを向いて」という歌詞がリンクする。




「I am a God」/カニエ・ウエスト

両親と衝突し家を飛び出す主人公タイラー。いつも親に⻭向かうことをしない彼が、初めて両親に抵抗した後のドライブシーンで使用される楽曲。作品前半(兄・タイラー部分)は、カニエ・ウエストの世界観だと監督は語っている。

「タイラーが父親に打ち勝った直後“俺は神だ”という歌詞の力強さとパワーが欲しかった」
トレイ・エドワード・シュルツ監督






「What a Difference a Day Makes」/ダイナ・ワシントン

たった一つの過ちが人生を永遠に変えてしまうこともあるが、新たな癒しの日は必ずやってくると予感させる楽曲。 映画の前半と中盤で2回使用されており、それぞれ曲の印象が異なって感じ取れる。





「Pretty Little Birds」/SZA

孤独な日々を送ってきたエミリーが閉ざしてきた心を解放させる瞬間を「君は羽の中にいるフェニックス。海の波で傷ついた。でも君は空を飛べる、海を泳げる」という歌詞が表現している。





映画「WAVES/ウェイブス」の特設サイト(https://www.phantom-film.com/waves-movie/)では、その他の楽曲も紹介中。事前に楽曲を聴いてから映画を見ると、より映像と音楽のシンクロ感を楽しむことができるはず。




■映画「WAVES/ウェイブス」あらすじ
高校生タイラーは、成績優秀なレスリング部のエリート選手、美しい恋人アレクシスもいる。厳格な父親ロナルドとの間に距離を感じながらも、恵まれた家庭に育ち、何不自由のない生活を送っていた。そんなある日、不運にも肩の負傷が発覚し、医師から選手生命の危機を告げられる。そして追い打ちをかけるかのように、恋人の妊娠が判明。徐々に狂い始めた人生の⻭車に翻弄され、自分を見失っていく。そしてある夜、タイラーと家族の運命を変える決定的な悲劇が起こる。一年後、心を閉ざして過ごす妹エミリーの前に、すべての事情を知りつつ好意を寄せるルークが現れる。ルークの不用な優しさに触れ、次第に心を開くエミリー。
やがて二人は恋に落ちるが、ルークも同じように心に大きな傷を抱えていた。そして二人はお互いの未来のためにある行動に出る…


WAVES/ウェイブス プレイリスト




【映画情報】
WAVES/ウェイブス
TOHO シネマズ 日比谷ほか、全国公開中

監督・脚本:トレイ・エドワード・シュルツ(『イット・カムズ・アット・ナイト』)
出演:ケルヴィン・ハリソン・Jr、テイラー・ラッセル、スターリング・K・ブラウン、レネー・エリス・ゴールズベリー、ルーカス・ヘッジズ、アレクサ・デミー
作曲:トレント・レズナー&アッティカス・ロス(『ソーシャル・ネットワーク』『ゴーン・ガール』)
原題:WAVES(2019年 / アメリカ / 英語 / ビスタサイズ / 135分 / PG12)
URL:https://www.phantom-film.com/waves-movie/

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編集部
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