メンズファッションの祭典「第88 回ピッティ・イマージネ・ウオモ」が、6月16日から19日まで開催される。毎回注目のゲストデザイナーが発表された。
今年のメンズウエアのスペシャルゲスデザイナーに選ばれたのは「モスキーノ(MOSCHINO)」。当日はクリエイティブディレクターのジェレミー・スコットにとって、イタリアでは就任後初となるメンズファッションをフィーチャーしたショーを開催する。モスキーノの選出について、イベントのCEOを務めるラファエロ・ナポオーネは「彼は時代を読む特別なセンサーを持ち合わせており、特に繊細な素材と生地を混合させたりしているが、それは彼が高級品をデザインしているからなのである。そこに我々が彼を招待した理由がある」とコメントした。
一方、ウィメンズのゲストデザイナーはロンドンを拠点とするカナダ人の若手デザイナー、トーマス・テイト(Thomas Tait)に決定。テイトは14年の「LVMH ヤング・ファッションデザイナー・プライズ(LVMH Young Fashion Designer Prize)」の受賞者でもある。コミュニケーション&イベントマネージャーのラポ・チャンキは彼について、「我々は、彼の一貫性とサルトリアルスキル、期待を裏切るシルエットとデザインに対するドライな献身的愛情が好きなのです。彼は実験すること、そして限界に挑戦することを恐れません」と語っている。
更に、イタリアにおけるメンズファッションの中心人物であるNino Cerrutiへのトリビュートイベントとして、エキシビション「Il Signor Nino」を展示。会場では、これまでにデザインされてきたCerrutiの様々なファッションが、コンテンポラリーエレガンスの一例として紹介される。
また、デザイナープロジェクトでは「キルゴー(KILGOUR)」のクリエイティブディレクター、カルロ・ブランデリ(CARLO BRANDELLI)を紹介。その他、若手デザイナーを支援するプロジェクト「ピッティ・イタリックス(Pitti Italics)」を始め、「ゲスト・ネーション」や「フーズオンネクスト」など様々なイベントが開催される。