ベルルッティ(Berluti)は、パリ5区の聾学校を会場にプレゼンテーション形式で2016春夏コレクションを発表した。
デザインスタジオによる最新コレクションは、ポケットなどに凝ったステッチを施すという前任デザイナーのアレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)の影響を残しつつ、クラシカルかつカジュアルなアイテムで構成。ニットとバックスキンのブルゾンや、リブを含めて全てバックスキンで構築したフードつきスウェットなど、スポーティーなイメージのアイテムが多く見られた。また、ジャージー製スウェットとランニングパンツという、正にスポーツウェアそのままのセットアップも登場。
今シーズンのアクセントとなるのがグラデーションで、Tシャツやカーディガンなどに見られ、またシューズやバッグ類にも展開されている。“クラシカル・カジュアル”のキーワードを具現化したものとして、ナイロンとベネチアンレザーを組み合わせたバッグも発表された。変り種では、高級シャンパンのクリュグ3本、もしくはベルルッティのシューズ3足を収めることのできるバッグや、ベネチアンレザーに包まれたテーブルサッカー台も披露。シューキーパーの構造を利用したブレスレットなど、アクセサリーのバリエーションも秀逸。会場はそのままカクテルパーティとなり、エクササイズやサッカー、釣り掘りなどのアトラクションで関係者達は楽しい一時を過ごした。