来年100歳の三越のライオンが初めてコートをオーダー!?

2013.11.25

2014年に100歳を迎える三越のライオン像が、サンヨーのコートをスペシャルオーダー。採寸が行われ、仮縫い段階の試着の様子が三越日本橋店で報道関係に公開された。1914年に同店の正面入り口に飾られて以来、ライオン像が衣装を着用するのは初めてのことだという。

今回の試みは12月4日から三越日本橋本店1階で開催される「サンヨーウインターコートキャンペーン」に合わせ、今年70周年を迎えた三陽商会が新たに製作に取り組んだ「100年コート」を三越ライオン用に特別にオーダー。12月4日より会場でコートを着用した2体のライオン像が設置される。10月より本格的に製作を開始、三陽商会の技術開発チームがプロジェクトにあたり、シーチングでトワールを作成したのち、市販のコートと同じ高密度先染めギャバジン、オリジナルロゴ入り水牛ボタン、裏地もすべて販売されるコートと同様の素材で仮縫いが行われている。

「今回、製作している2体のライオン像は微妙にサイズが違っており、同じコートを2着ではなく、それぞれの特別オーダー。首回りは2メートルあり、用尺は普通のコートの4倍。(ライオン像には)肩がないため、正面から見たときにコートを着ているように見えるようにデフォルメの過程に苦労した」と同社の片山潤デザイナー。コートのフロント部分(首部分)は実際に閉じられるようになっている。

同社の「100年コート」は日本で数少ないコート専門工場であるサンヨーソーイング青森工場で熟練工によって縫製が行われ、ボタンは手作業で取り付けられるなど、微細な部分に「世代を超えて愛されるコート」をテーマとした匠の技術でものづくりが追求されている。
編集部
  • 三陽商会の技術開発ディビジョンチームが本格的に製作。すべて手作業で採寸する
  • 左がシーチングによるトワール、右が本番の生地で仮縫いされたもの
  • ライオン像の首回りは約2m、用尺は製品の4倍かかる
  • 生地、付属などすべて100年コートと同じものを使用
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