ファッションデザイナーのロベルト・カヴァリ(Roberto Cavalli)は1940年11月15日生まれ。イタリア・フェレンツェ出身。
マッキア派を代表する画家ジュゼッペ・ロッシを祖父に持ち、幼い頃から芸術が身近にある環境に育つ。進学したフィレンツェ・アート・アカデミーでは、プリント技術を専攻。卒業後にシルク製品で全面プリント技術を開発すると、これが業界で大きな注目を集めた。
70年には自身の名を冠したブランド「ロベルト カヴァリ」を設立し、パリで初のコレクションを発表。この時、特に注目を集めたのが、革にプリントを施したイブニングガウンだった。72年にはこの技術をジーンズに応用した作品をフィレンツェで発表。その他、異なる生地を組み合わせたパッチワークも製作しており、これらはブランドを代表するスタイルの一つとなっている。
94年にはミラノコレクションに正式参加し、以降はここがブランドの新作を発表する場となる。07年にはイタリア人としては初めて、「H&M」とのコラボが実現。13年にはデザインスクール「ドムスアカデミー」から、ファッションマネジメントにおける名誉修士号を授与された。
私生活では80年に元ミスユニバースのエヴァ・ドゥリンガーと結婚。彼女はクリエーティブ部門の責任者を務めるようになり、公私を共にするパートナーとなっている。