資生堂グループのフレグランスの企画・製造・販売を行う子会社ボーテ プレステージ インターナショナル(以下BPI)は、仏ファッションブランド「ザディグ エ ヴォルテール(Zadig et Voltaire)」と15年間の独占契約を締結した。今後は同ブランド名のフレグランスの企画・製造及び販売を行う。
BPI社長のレミー・ゴメス(Remy Gomez)氏は「これまでBPIが培ったノウハウにより、人の心を動かす力を持ち香水の世界で大きな可能性を秘めるザディグ エ ヴォルテールの魅力を十分に引き出せると思う」とコメント。ザディグ エ ヴォルテール社長のティエリー・ジリエ(Thierry Gillier)氏は、「BPIがフレグランス開発を担当してくれることを心から歓迎。両社の強みと才能、熱意により独自の世界観を作り上げられると確信」と語る。
ザディグ エ ヴォルテールは1997年にジリエが設立し、主なラインは「ザディグ エ ヴォルテール(Zadig & Voltaire)」と「ザディグ エ ヴォルテール デラックス(Zadig & Voltaire Deluxe)」。ウィメンズウエアからスタートし、2004年にメンズ、06年に子供服も展開し、日本を含む世界の約300店舗で販売中。現在販売中の香水は、メンズの「フレグランス トーム 1 フォー ヒム(FRAGRANCE TOME 1 FOR HIM)」とウイメンズの「フレグランス トーム 1 フォー ハー(FRAGRANCE TOME 1 FOR HER)」。今夏東京・青山骨董通りを入ったアンテプリマ跡地に新店舗がオープンする。
1990年設立のBPIは、フレグランスの企画・製造・販売を行う資生堂の在仏100%子会社。「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」(92年)、「ジャンポール ゴルチエ(Jean Paul GAULTIER)」(93年)、「ナルシソ ロドリゲス(Narciso Rodriguez)」(2003年)などのデザイナー名を冠したフレグランスを世界112ヶ国で展開し、15年には「アズディン アライア(Azzedine Alaia)」も発売予定。自社で企画・製造したフレグランスの卸売の他、米国等では「エルメス(HERMES)」(10年)、「フェラガモ(Ferragamo)」(13年)、「バーバリー(BURBERRY)」(13年)などのフレグランスの販売受託事業も実施。