3月22日、「ビューティフルピープル(beautiful people)」が13-14AWコレクションを発表した。企画デザイン担当は熊切秀典。
テーマはレッドツェッペリンのヒット曲「Whole lotta Love(この胸いっぱいの愛を)」。イヴ・サンローランのスモーキングスタイルにインスパイアされたプレフォールコレクションから一歩進み、サンローランのアイコンであるハートをメインのモチーフとして使用。「胸いっぱいの愛」を感じてほしい、と語る熊切の思いがデザインに溢れている。
メンズモデルは黒縁メガネでサンローランのよう、ウィメンズモデルは、黒いリボンをつけた60年代のヘアスタイルで、カトリーヌ・ドヌーヴを彷彿とさせる。ジャズの生演奏をバックに、葉巻を手にしたモデルが優雅にウオーキングを披露した。
フェミニンなブラウスやワンピースはハート柄のプリント、そしてパターンもハートモチーフだ。更に、真っ赤なハート型クラッチバッグも登場した。
秋冬の主役であるアウターはメルトンやフラノ、アルパカシャギーなど温かな素材を使い、バリエーション豊かに提案。サンローランの優雅な雰囲気をトラッドなデザインに加え、メンズでは、スタジャンや、ピンクのダッフルコート、バスローブ風のコートが登場した。
ウィメンズは、ボンディングシルクサテンを使ったトラペーズラインのトレンチコートや、長めのジャケットにクロップドパンツを合わせたセットアップ、シフォンのボウタイブラウスなどトラッドかつエレガントな表情。リッチなファー使いもポイントだ。
ラストのルックでは真っ赤なハード型クラッチバッグを胸に抱き、まさに「この胸いっぱいの愛」を表現した。