「アンベル(AMBELL)」が3月18日渋谷ヒカリエで13-14AWコレクションのインスターレーションを開催した。デザイナーは門野文蔵。
テーマは「クロスオーバー(Crossover)」。写真家のマリオ・ジャコメッリの作風にインスパイアされ、「クラシカルなものをどれだけモダンに仕上げるか、マスキュリンなものをいかにフェミニンに仕上げるか、ということに注力した」と門野は語る。
藁が敷き詰められた空間に、黒、グレー、ブラウン、ベージュといった全体にダークトーンのコートやジャケット、ワンピースなどが16体。黒のマネキンの頭部は白い紙のマスクで覆われ、ジャコメッリの写真のコントラストが表現されている。
千鳥格子やヘリンボーンの生地や柄を使い、チェスターコートやテーラードジャケットなどのシルエットやディテールは、シャープでメンズライクなデザイン。一方でポケットのフラップのデザインやウエスト位置を工夫することで、フェミニンな雰囲気も引き出している。
13SSからトレンチコートにもフォーカスしており、今回は撥水加工、防風加工、シレー加工(光沢)を表地に施した、高密度のタフタ織りのボンディング生地を使用したコートが登場した。