2013年1月15日、「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京」「東京ランウェイ」「アートフェア東京」による共同記者会見が汐留・パークホテル東京でで行われ、この三つのイベントは3月の同時期に開催されることが発表された。
「同じタイミングで開催されるイベントが連動することで、東京を中心にしたクリエーションを海外に発信したい」というのが日本ファッションウィーク推進機構の狙いだ。
「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京2013/2014年秋冬(Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO 2013/2014AW)」は3月17日から23日まで。約40の東京ブランドが参加し最新コレクションを発表する他、最終日にはオールナイトのファッションイベント「ヴァーサス東京(VERSUS TOKYO)」が開催され、深夜のショーなども予定している。
日本を代表するアートイベント「アートフェア東京 2013」は3月22日から3月24日の期間に開催。昨年から「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京」とコラボレーティブパートナーシップを結んでおり、昨年の「ソマルタ(SOMARTA)」に続き、今回は「リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)」が「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京」枠として出展。アートの領域が更に広がる中で、ファインアートだけでなくファッションや工芸、ビンテージフォトなどの分野での実験的な試みを紹介するために今年から新設された新セクション「トーキョーリミテッド」で作品を展示する。
「もともとアートには興味があったし、アートの分野でファッションを表現することで、新しい何かが生まれることを望んでいた。今シーズンは東京でコレクションは行わないので、展示するのは多分昨年10月に発表したものの延長やテキスタイルになると思うが、見え方か変わることでクリエーションや新しい価値が生まれると思う。量産できないといけない、ファッション・イコール・アパレルということは間違いではないが、僕はそれとは違う役割を担っていきたい」とリトゥンアフターワーズの山縣良和。会見終了後には、同ブランドのインスタレーションも行われ、2013年春夏コレクションで発表された作品の一部を紹介。「パークホテル東京」アトリウムでは、同作品が3月24日まで展示される。
アートフェア東京のエグゼクティブディレクター金島隆弘氏は「ファッションなど他の分野と手を組むことがクリエーションの今後を議論するスタートになればと思っているし、アジアの富裕層はファインアートだけでなくファッションにも関心が高い。アジアから来場する富裕層にファッションとアートの両方を楽しんでいただければと思っている。また、ファッションと現代美術が融合するようなイベントも検討している」とコメントした。
また、蛯原友里、押切もえ、加藤夏希ら人気モデルが登場することでも話題のアジア最大規模のリアルクローズイベント「東京ランウェイ 2013 S/S」は3月20日に開催。前回に続きマスターマインド・ジャパン(mastermind JAPAN)が参加し、休止を発表している同ブランドとしては最後になる大規模なショーを行う。
東京ランウェイのプロデューサー平藤真治氏は「コレクションブランドに出てもらうことができたが、来場する女の子にファッションの次に見せたいのがアート。東京ランウェイガールズギャラリーのようなものを作ったらどんな反応があるのか興味があるし、それを日本だけでなくアジアに発信することも3団体が連携する意味の一つになのではないか」と話した。