「H&M」は、H&Mデザインアワード2014で優勝したエディ・アネミオン(Eddy Anemian)によるカプセルコレクションを10月23日に発売する。日本ではH&M SHIBUYAが取り扱いを予定している。
このコレクションは、映画『I Am Love(ミラノ、愛に生きる)』(2009年)で主演を務めたティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)と、フランス出身の画家ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル(Jean Auguste Dominique Ingres)にインスパイアされたもの。花柄の室内装飾用ファブリックなどをテープ状にカットし、再構築したロングスカートやジャケットなどが象徴的なアイテム。
また、ラッフルを層状に重ねたホワイトのスカートや花柄のボウがアームホールに施されたホワイトのジャンプスーツ、ヘビーツイル素材のブラックのトップスなどをラインアップしている。
■発売に先駆け、エディ・アネミオンにメールインタビューを行った。
――H&Mデザインアワード2014では、どのような点が評価されたと思いますか?
恐らく、クチュールのスピリットがあったからです。私のコレクションは8人のセミファイナリストの中で最もクラフトマンシップにあふれたもので、既製服としての生産は多少難しいものでした。一方、H&Mは丁度新しいコラボレーションに新たな方向性を求めていました。それが両者にとってよい出会いとなったのではないでしょうか。
――優勝したことで、どんな影響がありましたか?
受賞したことで、多くの人が私の仕事に興味を持ってくれて、その後も私を応援してくれています。これは私に次のコレクションへの自信と、今後私の顧客となり得るの多くのSNSフォロワーを与えてくれました。
――H&Mとコレクションを製作したのは、どんな経験だったでしょう?
多くの責任感を感じましたが、H&Mのデザインチームとプレスチームに支えられたので、プレッシャーを感じずにいられました。製造、生産過程を実際に見て多くを学びました。デザインチームは私のデザインとテクニックを尊重し、個々のサンプルが完璧に仕上がるよう、話し合いを重ねることが出来ました。
――完成したコレクションを見てどう感じましたか?
ラックに掛かった、私のオリジナルコレクションとそっくりなサンプルを見た時はとても驚き、満足しました。それが現実の商品となり、店頭で見られることをとても楽しみにしています。女性がこのコレクションを、パワフルで自信に満ち溢れ、グラマラスに着こなしてくれることを期待しています。
――尊敬するデザイナーやクリエーターはいますか?
ラフ・シモンズ(Raf Simons)とニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)が大好きです。彼らの輝かしいキャリアは素晴らしいと思いますし、多くのファッション学生にとってのお手本です。
――これからの活動について教えてください。
当分の間は「ディオール(Dior)」のスタジオでインターンをします。パリのファッションハウスで数年は働いた後、5年以内に何か新しいプロジェクトで戻って来たいと思っています。いつかオートクチュールのファッションウィーク時にパリでファッションショーをしたいと願っています。そのために一生懸命働くつもりです。