「ユニクロ」は25日、2013年秋冬シーズンの「ウルトラライトダウン(ULTRA LIGHT DOWN)」と「ヒートテック(HEATTECH)」について記者発表を行った。
デザインディレクターの滝沢直己からはものづくりについて、ファーストリテイリング取締役商品本部長の中嶋修一からは製品説明のプレゼンテーションが行われた。
超軽量ダウンジャケットであるウルトラライトダウン(3,990から7,990円)は「モバイルウエア」というコンセプトへと進化させ、すべてのラインアップにダウンジャケットを出し入れ・持ち運びできるコンパクトな筒状の袋が付属される。また、ジッパーで前身頃を開閉する従来のタイプの他、「コンパクトダウン」と命名された、ボタンで前身頃を開閉する襟なしのカーディガン型アイテムも今期から登場。100gを切る79gと、ライトダウン史上最軽量となった。また、デニム柄やヘリンボーン柄などの柄物は、東レの技術により、これまでのシルクスクリーンから転写プリントが可能となり色柄が拡張。メンズ、ウィメンズを合わせ全12型、約160色柄を展開する。
ヒートテック(990から1,500円)のコンセプトは「もうひとつの肌」。新商品としては、「ヒートテックエクストラウォーム」と命名された、従来のヒートテックの1.5倍の保温機能を持つインナーが登場、11月から発売される。女性向けの「ウィメンズヒートテック」には、今期から東レが開発した椿オイルを混入させた繊維を使用。繊維自体の加工であるため洗濯で落ちるものではなく、“お風呂上がりにスキンケアとして塗るクリームのような”なめらかさとしなやかさの肌触りを持たせた。また、ヒートテックの繊維を使用し、セーター、フリース、ワンピース、レギンスパンツ、コーデュロイパンツなどインナーの枠を超えたアイテムである「ヒートテックファミリー」も登場、全部で約250アイテムをそろえる。
両アイテムの販売目標は今期から開示されないこととなった。ただ、「ヒートテックはユニクロにとって売り上げを大きく左右する商品であるため非常に大事な商品であり、昨年よりも生産数を増やした」と中嶋氏。
また、昨年まで販売期間が夏までだった冷感・ドライ機能を持つ「エアリズム」は、今期から年間を通して販売される。