ファッションデザイナーのクリストファー・ケーン(Christopher Kane)は1982年7月26日生まれ。スコットランド・グラスゴー出身。
2006年、ロンドン・セントマーチンズの卒業コレクションで最優秀賞を受賞。卒業後は「ジャイルズ」などのファッションブランドでインターンを経験。在学中よりその才能に注目していた米「ヴォーグ」誌の編集長であるアナ・ウィンターの紹介により、ドナテラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)と知り合い、「ヴェルサーチ」のオートクチュール、プレタポルテ、アクセサリーのデザインコンサルタントに就任した。
07SSのロンドンファッションウィークで、自身のブランド「クリストファー・ケーン」を発表。同年にはスコットランド・デザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、デザイナーとして高い評価を得た。以後、姉のタミー(Tammy)と二人三脚でビジネスを成長させ、デザイナーとしての頭角を現して行った。また、08年には資生堂のマキアージュと、09年には「トップショップ」「スワロフスキー」のコラボレーションしている。10年からはメンズウェアも展開。
09年には「ヴェルサーチ」の若者向けラインである「ヴェルサス」のデザイナーに就任し、メンズ・ウィメンズのアクセサリーやウエアを手掛けるようになった。12年に同ブランドのデザイナーを退任し、今後は自身のブランドに注力すると発表された。その際、ニコラ・ゲスキエールの後継者として「バレンシアガ」のデザイナーに迎えられるのではないか、という憶測も飛び交ったが、アレキサンダー・ワンが同ブランドのクリエーティブディレクターに就任した。
今年1月、「グッチ」や「アレキサンダー・マックイーン」などを傘下に持つケリング(Kering、当時PPR)がクリストファー・ケーン社の株式の51%を取得したことが発表された。