ロンドンファッションウィークで発表された、「クリストファー・ケーン(Christopher Kane)」の13-14AWコレクション。デザイナーはクリストファー・ケーン。
テーマは「テクノロジーと自然の融合」。ネオンカラーのグラフィックが”テクノジー”を、カモフラージュ風のグラフィックや羽根やファーなどの素材で”自然”を表現。
ブランケット地とレザーのボンディング生地で仕立てた構築的なコートやジャケット、スコットランドの老舗工場で作られたクラシックなキルトスカート、レースとベルベッドのパッチワークやチュールに総刺繍を施したドレスなど、ラグジュアリーなデザインのアイテムを、ブラックやボルドー、ネイビーなど深いトーンのカラーパレットで提案した。
今回のコレクションを象徴するビジュアルが、ネオンカラーで彩られた頭部のMRI画像。これは、ケーン自身の脳を描いたもので、クリエーティビティが詰まったパンドラの箱のような存在をイメージしているという。
同ブランドの営業担当によると、アジアでは韓国、日本、中国、台湾、タイ、シンガポールなどを中心に売れており、日本では東京のセレクトショップの他、大阪や広島でも取扱いが拡大している。トレンドに流されすぎない、個性的で主張あるデザインが受けているのだという。伊勢丹新宿店でもここ2、3シーズンの買い付けが増加中とのこと。今年1月には仏流通大手PPRによる買収が発表され、今後のビジネス展開にも注目が集まる。