女優のヘレナ・ボナム＝カーター（Helena Bonham Carter）は1966年5月26日生まれ。イギリス・ロンドン出身。

イギリスの上流階級に生まれ、ウェストミンスター・スクールで学ぶ。学生時代からCMや演劇に出演し、83年にテレビ映画で女優デビュー。85年の『眺めのいい部屋』で注目を集め、恋人たちの愛憎劇を描いた『鳩の翼』（97年）ではロサンゼルス映画批評家協会賞主演女優賞を受賞、アカデミー主演女優賞にもノミネートされた。

2000年代には、『ハリー・ポッター』シリーズ（07年から11年の4作に出演）の魔女ベラトリックス・レストレンジ役や、『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』（07年）のミセス・ラヴェット役、『アリス・イン・ワンダーランド』（10年）の“赤の女王”役など、個性的な役柄を次々とこなした。

さらに、吃音に悩まされていたジョージ6世が言語療法士との出会いを通して成長していく姿を描いた『英国王のスピーチ』（10年）では、王妃エリザベス役を演じ、英国アカデミー賞助演女優賞を受賞、アカデミー助演女優賞にもノミネートされた。12年には、大英帝国勲章の第三位にあたるCBEを受賞している。

私生活では、正式な結婚はしていないものの映画監督ティム・バートン（Tim Burton）とロンドンで暮らし、2人の子供に恵まれている。