5月24日は鈴木清順の誕生日です

2014.05.24

映画監督の鈴木清順は1923年5月24日生まれ。東京都出身。

20歳の時に第2次世界大戦で召集され、終戦後に復学。卒業後は松竹大船撮影所に入社する。日活に移籍した56年に『勝利をわが手に 港の乾杯』で監督デビュー。以後、『素っ裸の年齢』『体の門』『けんかえれじい』など独自の世界観の強い作風で一部に熱狂的ファンを獲得していく。

67年に映画『殺しの烙印』を発表したが、これが当時の社長に難解な映画だと非難され、日活を解雇されてしまう。これに反発したファンや映画関係者が「鈴木清順問題共闘会議」なる抗議団体を結成し、デモを起こすなど、この一件は映画業界全体を巻き込む一大騒動となった。そのため鈴木は以降10年間、監督としての活動停止を余儀なくされる。

77年に『悲愁物語』で映画監督として復帰を果たす。80年に公開された『ツィゴイネルワイゼン』は、ベルリン国際映画祭の審査員特別賞を始めとする数々の賞を受賞。この作品は81年公開の『陽炎座』、91年公開の『夢二』と共に、大正浪漫3部作として高い評価を受けた。2005年には『オペレッタ狸御殿』を発表し、カンヌ国際映画祭の特別招待作品に選ばれている。

俳優としても活動しており、テレビドラマ「ムー一族」のほか、映画『ヒポクラテスたち』『不夜城』など数多くの作品に出演している。これらの功績が認められ、81年には芸術選奨文部大臣賞を、2001年には勲四等旭日小綬章を受章した。
HEW
  • 鈴木清順
  • 『オペレッタ狸御殿』監督の鈴木清順、出演したオダギリジョー、チャン・ツィイー
ページトップへ