グランビスタ・ホテル&リゾートが運営する「銀座グランドホテル」が東京・銀座にオープンした。
「ホテルコムズ銀座」を大規模改装し誕生した、地上11階建て、257室を備える同館は、ツインルームを中心にシングル・ダブルルーム、書斎をコンセプトとしたアーバンルーム、広さ55平方メートルのスイートルームまでを用意し、様々なシーンに対応する。銀座8丁目の並木通りの一角から、「地域の価値で、未来を変えていく」という企業ビジョンのもと、次世代のシティーホテルを目指すという。総支配人はザ・リッツ・カールトン大阪の開業スタッフである中弥生が務める。
改装にあたり、ホテル全体のデザインをインテリアデザイナーの内田繁が担当し、レストランのプロデュースを白金のフレンチレストラン「オザワ(OZAWA)」のフレンチシェフ小沢貴彦、スタッフ制服のデザインを「サポートサーフェス(support surface)」のデザイナー研壁宣男、館内アートを「マリメッコ(marimekko)」のテキスタイルデザインも手掛ける鈴木マサル、中庭デザインを造形家の信原宏平、グラフィックを小島良太と、日本を代表する各界5人のクリエーターを起用した。
オープニングパーティーでは研壁氏が館内とレストラン計5型の制服を披露。「モダンかつシンプルさをイメージし、黒、紺、こげ茶のカラーで大人っぽさと清楚な印象を表現した」と説明した。彼がメンズのデザインを行うのは、今回が20年振りだという。客室やロビーに飾られるファブリックボードを手掛けた鈴木氏は、「アートには、心安らぐ力があり、ホテルに訪れた人にもそれを感じて心が豊かになればという思いを込めた」と語った。
本ホテルの看板的存在が、1階がオープンスタイルのテラスカフェ&バーラウンジ、地下1階がカジュアルダイニングになったメゾネットタイプの直営レストラン「ノーザンテラスダイナー トウキョウ」。店内の中心に位置するオープンキッチンからは旬、オーガニック、無農薬野菜、産地直送にこだわった素材使った、カジュアルスタイルの「東京フレンチ」を提供する。