フランスの老舗トランクメーカー・モワナ(MOYNAT)が、フランス人グラフィティアーティスト・マンボにインスパイアされた新作コレクションを発売する。
中でも注目なのが、マンボがロサンゼルスのアトリエで創作活動中に床に敷いていた、絵の具のしぶきの跡や歩き回ったマンボの靴跡が付いたキャンバスを落とし込んだトランク。それ自体が一つの作品とも言えるトランクには、アルミニウム複合材料の折り畳み式イーゼルが付属されており、イーゼルを広げるとアーティストの作品を最大6枚までディスプレイすることができる。
また、弓なり状になったトランクの底面にはマンボの絵画やその他のマテリアルがコンパクトに収納できるよう、工夫に富んだ装備が施された。トランクの蓋についたレザーポケットには音楽や本、メモ帳など、アーティストのインスピレーションが詰まった私物を収めることも可能だ。
トランクについてアーティスティックディレクターのラメッシュ・ナイールは、「私たちは、アート作品を持ち運び、同時にディスプレイすることができるトランクを作りたいと考えました。そこで私たちがクリエイトしたもの、それは、どんな場所でもギャラリーに早変わりする、そんなトランクです。芸術に制約はありません」と語っている。
また、今回のコレクションではマンボの「スウィートネス・ギャラクシー」のモチーフをプリントした、トリヨンジェックレザーのクアトロトートや、縁を手縫いしたシルクツイルのスカーフなども展開。さらに、「クラウディア(Claudia)」、「ブリジット(Brigitte)」、「ミシェル(Michel)」と名付けられたマンボのアイコニックな3枚のポートレートも、マーケトリー技法を用いてレザーアクセサリーに落とし込まれた。