フィンランドの老舗ブランド、マリメッコ(Marimekko)が17SSウィメンズコレクションをパリで発表した。プレンゼンテーション型で披露した同コレクションでは、時代が流れても色褪せることのない、長く愛されるデザインを打ち出した。
マリメッコの強みである独創的なプリントと色づかいは今季も健在。小ぶり、大ぶりの花柄プリントはオレンジやイエローといった明るいカラーで彩り、春先の訪れを期待させる。ブラックとホワイトのバイカラーのドレスも多く登場し、華やかさとシックが見事に共存。独創性と機能性を融和させ、普段のワードローブに自然と溶け込むようなアイテムも多く見られた。過去のアーカイブから引用したアイテムたちは、不思議とそこに時代錯誤の古臭さは一切なく、むしろ現代人の今の気分に調和するデザインとして捉えることができる。いかにマリメッコのデザインが時代を超越し、普遍的な美しさを追求しているかが表れている。
ラグジュアリーの意味やファッションの流行が急速に移り変わる現代に、“本当に良いデザイン”とは何かをマリメッコなりに提唱したコレクションとなった。