江戸研究家・絵本作家、善養寺ススムの個展「Zenyoji 江戸から絵本まで」が4月1日より伊勢丹新宿店本館2階グローバルクローゼットギャラリーで開催されている。会期は22日まで。
本展では、善養寺が研究している江戸時代に育まれた日本人の思考性「江戸の間思考(ましこう)」をテーマに江戸時代の文化やファッションなどを紹介するイラストと、善養寺がキャラクターブランディングを担当したグッズなどを展示。
書籍『江戸の町とくらし図鑑』で挿絵となった江戸時代の庶民の働く姿や日本橋から神田の銀座通り(中央通り)の風景、『東海道中栗毛弥次馬と江戸の旅』で挿絵となった長屋のイラストなど、江戸の生活を可愛いイラストで表現。また、『カジュアル着物ブック』の挿絵や次作で使用する喜多川歌麿の美人画のリメイクも展示され、江戸時代の美とファッションの世界を伝えている。
「近年、日本のコンテンツは世界で認められ始めているが、江戸文化もその一つ。着物や職業など江戸時代の文化に触れ見直してもらうことで、何か新しい発見があると思う。作品作りでは“西洋と日本”“江戸と現代”のバランスやストーリー性を大切にしている。作品を見て自由に楽しんで欲しい」(善養寺ススム氏)
また、昨年「アフタヌーンティー・リビング(Afternoon Tea Living)」で販売していたぬいぐるみや、昨年オープンした桐島かれんプロデュースのセレクトショップ「ハウス オブ ロータス(House of Lotus)」で取り扱われたサンタマトリョーシカなども展示。マトリョーシカは今年の秋、フランスの百貨店ボン・マルシェでの販売が決定している。