画家、映画監督のジュリアン・シュナーベル(Julian Schnabel)は1951年10月26日生まれ。アメリカ合衆国ニューヨーク出身。
65年にテキサス州ブラウンズヴィルに移り、69年から73年までヒューストン大学で学び、美術の学士号を取得。72年2月にニューヨークのメアリー・ブーン・ギャラリーで初の絵画個展を開催。皿、陶器の破片をキャンパスに貼り付け、暴力や死を表現した。この作品が話題となり、80年代の「新表現主義(=ネオ・エクスプレッショニズム)」の中核をなす画家となった。
96年に、ニューヨークで活躍するアーティスト、ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)を描いた映画『バスキア』で初監督、初脚本を担当。ジェフリー・ライトやデヴィッド・ボウイ、ゲイリー・オールドマンら豪華キャストが話題となった。続く2000年の『夜になるまえに』では、作家レイナルド・アレナス(Reynaldo Arenas)の一生を自叙伝をもとに描き、ヴェネチア映画祭審査員特別賞を受賞した。
07年には、ファッション誌『エル(ELLE)』の編集長だったジャン=ドミニック・ボビーの自伝を映画化した『潜水服は蝶の夢を見る』を発表。本作は世界中で高く評価され、カンヌ国際映画祭やゴールデングローブ賞で監督賞を受賞した。